仁川国際空港に到着し、手を振るミシェル・スティール新駐韓米大使(c)news1
仁川国際空港に到着し、手を振るミシェル・スティール新駐韓米大使(c)news1

【07月31日 KOREA WAVE】第2次トランプ米政権で初となる駐韓国大使のミシェル・スティール氏が30日、韓国に着任した。1年半以上に及んだ大使の空席状態が解消された。スティール氏は着任直後から、米韓首脳会談の合意事項に基づく後続措置や、EC大手・クーパンをめぐる問題など、多岐にわたる経済・安全保障の懸案に対処することになる。

同日午後、仁川国際空港に到着したスティール氏は記者会見に応じ、「米韓同盟は長年の信頼を基礎にその価値を証明してきた、世界で最も強力な同盟の一つだ」と強調。「トランプ大統領のビジョンのもと、同盟をこれまで以上に強力で安全、かつ繁栄するものへと発展させていきたい」と意気込みを語った。

また、韓国系のスティール氏は「こんにちは、韓国の皆さま」と韓国語で挨拶。「私はソウルで生まれたが、今は米国を代表してこの場に立っている。再びこの地に立つことができ感無量だ」と心境を明かした。

韓国外務省のパク・イル報道官も同日の定例会見で着任を歓迎。「大使の着任により、いっそう効果的で緊密な外交コミュニケーションが可能になる」と期待を示した。

スティール氏の着任により、両国間の懸案協議が本格化する。特に、韓国当局による規制などが米企業への「差別」にあたるとして波紋を呼んでいるクーパンの問題や、韓国による3500億ドル(約50兆円)規模の対米投資プロジェクトの具体化が主要議題となる。

さらに、ウラン濃縮や使用済み核燃料の再処理権限の拡大に向けた「米韓原子力協定」の改定議論や、韓国型原子力潜水艦の導入に向けた実務協議の行方にも注目が集まっている。

1955年にソウルで生まれたスティール氏は、日本での生活を経て1975年に米国へ移住。カリフォルニア州を拠点に政治活動を展開し、連邦下院議員を2期務めた。韓国系としての駐韓大使就任は、ソン・キム氏に続き2人目となる。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News