【7月31日 AFP】ポーランドは30日、同国東部で10メートルのクレーターをつくったミサイルは、ロシアによるウクライナへの大規模攻撃によって発射された可能性が高いと述べた。

北大西洋条約機構(NATO)や欧州各国首脳は、ウクライナ国境から約80キロ離れたタルナバコロニア村での午前4時(日本時間30日午前11時)ごろの爆発について、ロシアを非難している。

ドナルド・トゥスク首相はクレーターの近くで行われた会見で、「痕跡の大部分を分析した結果、回収された破片はロシアの『KH-101』ミサイルを示している」と述べた。

トゥスク氏は「ポーランドが標的だったと考える理由はない」としつつも、二つの「物体」がポーランドの領空を侵犯したと付け加え、「そのうち一つは確実に侵犯した。ここにその痕跡がある。もう一つはポーランド国境付近にあったが、非常に短い信号だったため、それに伴う影響はない」と続けた。

今回のミサイル着弾は、ロシアがポーランド国境に近い西部リビウを含むウクライナ全土に対し、大規模攻撃を行っていた最中に発生した。

NATO、ウクライナ、および欧州首脳らは、ポーランドの領空を侵犯したとしてロシアを強く非難。

ドイツのフリードリヒ・メルツ首相はX(旧ツイッター)で、このミサイルは「ロシアの無謀さと事態をエスカレートさせる姿勢」を示していると投稿した。

NATOの広報担当マーティン・オドネル氏は、「夜間にロシアがウクライナに向けて発射した多数のミサイルのうち、現時点で種類が特定されていない1発のロシア製ミサイルがポーランド領空に侵入し、その後ポーランド領内に墜落したことを受け、NATOとポーランドは対空および地上防衛網を稼働させた」と述べた。

ウクライナのアンドリー・シビハ外相はXで、今回のミサイル事案は「両国にとって直接的な脅威である、共通の長年の敵に対抗すること以上に緊急を要するものはないということを思い起こさせる」と述べている。(c)AFP