ソウル・光化門の看板「漢字か、ハングルか」…歴史の復元と現代の共存をめぐり市民と専門家が激論
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【07月30日 KOREA WAVE】ソウルの光化門に、現在の漢字の扁額(看板)とハングルの扁額を併記する案を巡り、専門家と市民200人が参加する公開討論会が開かれた。ハングルの象徴性を重視する賛成意見と、文化遺産の姿を変えるべきではないとする反対意見が対立し、参加者からはさまざまな代案も示された。
文化体育観光省と行政安全省は26日、ソウル市西大門区の延世大学で初の「みんなの討論会」を開いた。チェ・フィヨン(崔輝永)文化体育観光相、ユン・ホジュン(尹昊重)行政安全相のほか、専門家と事前募集で選ばれた市民200人が参加した。
賛成側のパク・ヒョンモ世宗国家経営研究院長は、光化門は韓国を代表する場所であり、外国人が最初に接する韓国の顔でもあると指摘。「伝統と現代、宮殿とKカルチャーが共存する空間として、現在の韓国の価値も盛り込む必要がある」と主張した。
一方、韓国伝統文化大学のキム・ヒョンギョン教授は、新たな意味を加えるという趣旨だけでは、文化遺産の形を変更する十分な根拠にはならないと反論した。現在の光化門と扁額の体系を維持し、展示や解説、教育を通じて意味を広げる方が適切だとした。
パネル討論では、ハングル扁額を追加すれば文化遺産の真正性とハングルの象徴性が人為的に対立するとの意見や、過去の集賢殿を復元する方が両者を共存させられるとの提案が出た。賛成側からは、仏パリのルーブル美術館のガラスのピラミッドを例に、伝統と現代が調和した事例だとする主張もあった。
市民は21組に分かれて討論した。ハングル扁額の設置を支持する組があった一方、漢字の扁額を維持してもハングルの価値が失われるわけではないとの意見も出た。多くの組は一方に結論を絞らず、ドローンショーやLED、メディアファサード、展示などを活用してハングルの価値を伝える代案を提示した。
討論前後のアンケートでは、意見の分布に大きな変化はなかった。「文化遺産は考証を経て復元された姿のまま維持することが望ましい」との項目では、「強くそう思う」が107人で最も多かった。
「ハングル扁額を併記しなくても、展示や行事、デジタルコンテンツでハングルの価値を伝えれば十分だ」との項目では、賛成が155人、反対が49人だった。
一方、「漢字の扁額を残したままハングルを併記すれば、文化遺産の価値とハングルの象徴性を共に生かせる」との項目では、賛成104人、反対101人と意見が拮抗した。
光化門の扁額はこれまで何度も変更されてきた。壬辰倭乱で焼失した後、興宣大院君による景福宮再建時に漢字の扁額が掲げられた。1968年にはパク・チョンヒ(朴正熙)元大統領がハングルで書いた扁額が設置され、2010年には景福宮復元事業に伴い漢字の扁額へ交換された。現在は考証を経て2023年に新たに制作された、黒地に金文字の扁額が掲げられている。
(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News