マースオートが郵便物流網への自動運転導入を拡大する=同社提供 (c)KOREA WAVE
マースオートが郵便物流網への自動運転導入を拡大する=同社提供 (c)KOREA WAVE

【07月30日 KOREA WAVE】韓国の自動運転トラック開発「マースオート(Mars Auto)」が28日、郵便物流支援団と物流企業ロジスクエアの2社と、自動運転による貨物輸送の拡大に向けた業務協定を締結した。郵便物の輸送車両に自動運転装置を搭載し、実際の走行データを人工知能(AI)モデルの高度化に活用する。

メガ・ニュース(MEGA News)のリュウ・スンヒョン記者の取材によると、3社は同日、郵便物流支援団本社で「貨物自動車の自動運転技術活性化に向けた業務協定」を結んだ。郵便物流網で有償の自動運転貨物輸送を拡大するとともに、郵便トラックの走行データを確保することが目的だ。

マースオートは、自動運転装置「コパイロット」を郵便物流支援団の郵便物輸送車両に設置する。ロジスクエアは、有償輸送路線の運営を担当する。

コパイロットを搭載した車両は、全国22カ所の郵便集中局と約3700カ所の郵便局を結ぶ幹線道路や一般道路を走る。これまでに20台への設置を終えており、3社は今後、導入台数を増やす方針だ。

車両から集めた走行データは、SKテレコムの通信網を通じ、ソウル市永登浦区にある国家AIプロジェクトの学習施設へリアルタイムで送信する。今回の協定は、韓国政府が主導する「SDV転換およびAI未来車E2E自動運転モデル高度化」事業の一環である。

マースオートは2025年11月、産業通商省などが支援する総事業費182億ウォン(約20億円)の大型トラック向け自動運転貨物輸送技術開発事業の主管機関に選ばれた。郵便物流支援団とロジスクエアも共同参加機関として加わっている。

3社は2024年にも、中距離貨物輸送の自動運転実証に関する協定を締結した。東ソウル郵便集中局と中部圏広域郵便物流センターを結ぶ、1日往復380キロの夜間区間で、累計860回、計15万キロの有償自動運転輸送を実施した。

マースオートは、コパイロットの導入により燃料費を10%以上削減し、長距離や夜間の運転で運転手の疲労を軽減できるとみている。同社の技術は、高額なLiDARや高精度地図を使わず、カメラを中心としたセンサーとAIで走行全般を制御する仕組みだ。走行データの蓄積を、レベル4自動運転の商用化に向けた基盤とする考え。

郵便物流支援団のオ・ギホ理事長は「郵便物流の現場で蓄積した運営経験とデータを基に、安全で信頼できる自動運転貨物輸送モデルを構築する」と述べた。

マースオートのパク・イルス代表は「昼夜や悪天候など、多様な道路環境で走行データを蓄積する。データをAIモデルの学習と高度化に活用し、長距離貨物輸送の安全性向上と物流自動化を早める」としている。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News