JTBC「事件班長」の放送画面(c)MONEYTODAY
JTBC「事件班長」の放送画面(c)MONEYTODAY

【07月29日 KOREA WAVE】韓国で、飲酒運転の車にはねられて母親を亡くした遺族が、運転手に懲役4年を言い渡した一審判決に納得できないと訴えた。

JTBCの番組「事件班長」によると、被害者は2025年4月9日夜、慶尚南道昌原市の道路で自転車に乗って帰宅中、後方から来たSUVにはねられ、死亡した。

運転していたのは被害者宅の隣に住む70代男性で、近くの飲食店で焼酎1本を飲んだ後に車を運転し、事故を起こしたことが分かった。

遺族によると、運転手は事故直後に通報せず、携帯電話の明かりで倒れている被害者を照らしながら現場にとどまっていた。その後、通りかかった目撃者が近づくと、ようやく「通報してほしい」と頼んだという。

被害者は応急処置を受けながら病院へ搬送されたが、外傷性頭部損傷で死亡した。

遺族は、運転手が事故後も無免許で車を運転していたと主張している。被害者の子どもは「母が手入れしていた家庭菜園を見るため家を訪れるたび、運転する姿を何度も見た。目が合っても笑っていた」と話した。

運転手は起訴され、8日の一審で懲役4年を言い渡された。裁判所は、被告が犯行を認め反省する態度を示したことや、被害者を救うため一定の努力をしたこと、現場を離れた後に戻って事故を認めたことなどを量刑理由に挙げた。

しかし遺族は、裁判所の判断は事実と異なると反発した。「事故後7分間、通報もせず、心肺蘇生も目撃者がした。現場を離れた運転手を救急隊員が連れ戻したのに、自ら戻って自首したように認められたのは理解できない」と主張した。

また、運転手には過去に死亡事故を含む交通事故歴があったとして、「初犯ではなく再犯なのに、この判決は納得できない」と指摘した。

裁判所が「被害者が自転車用ヘルメットを着用していなかった点も結果に影響した」と判断したことにも強く反発した。遺族は「飲酒運転を繰り返した運転手ではなく、被害者のヘルメット着用を問題にされたことが悔しい」と訴えた。

遺族は現在、検察に控訴を求めている。「本当に反省しているなら、まず遺族に謝罪するべきではないか。反省文を30枚以上提出しただけで、罪を悔いているとは思えない」と話した。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News