北朝鮮・元山の海岸にビーチベッド2500台…中国団体客受け入れ準備か
このニュースをシェア
【07月29日 KOREA WAVE】北朝鮮・江原道の元山葛麻海岸観光地区に、約2500台のビーチベッドが設置された様子が衛星写真で確認された。中国共産党序列4位の王滬寧・人民政治協商会議(政協)主席が2026年7月中旬に元山を訪れたことと合わせ、中国からの団体観光客受け入れに向けた準備との見方が出ている。
衛星写真分析会社SIアナリティクスの報告書によると、7月15日に撮影された衛星写真では、海岸の25区画に約2500台のビーチベッドが一列に並べられていた。
2025年はすべてのビーチベッドにパラソルが設置されていたが、2026年は東海岸の強風の影響とみられ、一部にだけ配置されていた。海岸の各所には、個別に利用できるパラソルも新たに設けられた。
観光地区の運営も本格化している。6月から地区内の車両の動きが急増し、7月にはモーターボートや浮輪、水上遊具、ビーチバレーの利用者が確認された。大型バスやカート、トラムも運行し、ウォーターパークには大勢の人が集まっていた。
報告書は、こうした状況から元山葛麻海岸観光地区が7月初めに開業したと分析した。利用者は北朝鮮国内の観光客とみられるが、個人旅行ではなく、当局の観光活性化政策に沿って企業所などから動員された可能性があるという。
SIアナリティクスは、中国観光客の誘致準備と関連する可能性も指摘した。王滬寧氏が元山葛麻海岸観光地区を視察したことは、中国政府が観光活性化に前向きであることを示す可能性があるとした。
丹東、新義州、平壌を結ぶ鉄道観光路線を推進する動きもあり、今後、中国からの団体旅行が認められる可能性が高まっているとの見方を示した。
ただ、中国人観光客の受け入れが目前に迫っていると断定するのは難しいという。現在、中国の旅行会社は元山観光商品を販売しておらず、北朝鮮旅行には中国当局の承認も必要だが、関連する動きは確認されていない。
現時点で元山を訪れる可能性が高い外国人はロシア人観光客とみられる。ロシア極東ウラジオストクの旅行会社は、平壌と元山を巡る8日間の旅行商品を販売している。ただ、2025年とは異なり、2026年はロシア人観光客の訪問記録や団体旅行の動きは具体的に確認されていない。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News