北朝鮮、豪雨・強風警報を連日発令…水害の実態は公表せず
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【07月28日 KOREA WAVE】北朝鮮が梅雨入り後、豪雨や強風の警報を連日発令しながら、実際の水害状況については公表していない。
韓国政府が臨津江上流にある北朝鮮の黄江ダムから無断放流したとみられる状況を確認しており、北朝鮮でも集中豪雨による被害が発生した可能性がある。しかし、北朝鮮メディアは28日まで気象警報や予防対策だけを強調し、浸水や人的被害については伝えていない。
朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は23日、複数回にわたる豪雨と強風の警報が発令されたと報道。25日には短時間に大量の雨が降る災害性気象現象が発生したとして、洪水被害を最小限に抑える対策を徹底するよう求めた。
一方、浸水地域や人的・施設被害、復旧状況などの具体的な内容は報じていない。27日も朝鮮戦争休戦協定締結日の宣伝記事を中心に紙面を構成し、水害関連の記事は掲載しなかった。
韓国気候環境エネルギー省は20日、衛星画像を分析した結果、北朝鮮が黄江ダムを事前通告なしに放流したとみられると発表した。これに伴い、韓国側で放流の有無を判断する京畿道漣川郡・必勝橋の水位は、一時2.94メートルまで上昇した。
黄江ダムの放流は洪水被害への懸念と関連するため、北朝鮮側の水害状況を推測する材料となる。2009年9月には無断放流により韓国側で死者が出たため、南北は放流時の事前通告で合意したが、北朝鮮は2013年以降、合意を守っていない。
北朝鮮は過去の大規模水害では、比較的早く被害を公表してきた。2020年の梅雨や台風被害では、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記が黄海北道銀波郡の浸水現場を視察し、咸鏡道の被害や復旧作業も相次いで報道された。
2024年7月末に平安北道、慈江道、両江道の鴨緑江流域で大規模な水害が発生した際も、キム総書記の現地指導や被災者の平壌移送、復旧事業を連日大きく伝えた。
今回、被害を公表しない理由については、発表するほどの被害が出ていない可能性や、被害規模を集計中との見方がある。一方、休戦協定締結日を前に体制の優位性を強調するため、水害報道を意図的に控えた可能性も指摘されている。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News