労働新聞(c)news1
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【07月27日 KOREA WAVE】ウクライナのゼレンスキー大統領が、ロシアが北朝鮮軍3万人の追加派兵を求めていると主張し、北朝鮮による新たな兵力派遣の可能性に注目が集まっている。

北朝鮮はすでに2万人近い兵力をロシアに送ったとみられる。専門家の間では、さらに3万人を最前線へ投入する可能性は低いものの、ロシア本土の防衛や後方警戒を担う交代要員が派遣される余地はあるとの見方が出ている。

ゼレンスキー大統領は7月25日のSNS演説で、ロシアが北朝鮮から3万人の追加派兵を望み、6月から南西部ボロネジ州で受け入れ準備を進めていると主張した。北朝鮮がミサイル移動式発射台を追加配備しようとする動きも確認されたとしている。

ボロネジ州はウクライナ国境に近く、ドンバスやクルスクなど主要戦線へ向かう交通・物流拠点だ。砲弾や弾道ミサイルを保管する後方基地の役割も担う。2024年10月の北朝鮮軍第1次派兵でも、兵士がボロネジ州を経てクルスク戦線へ移動したとされる。

キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記とロシアのプーチン大統領は2024年6月、相互防衛条約を締結した。北朝鮮は同年10月から本格的な派兵を始め、これまで戦闘兵や工兵など約2万人をクルスク地域へ送ったと推定されている。2026年初めの時点では、約1万4000人が現地に駐留しているとみられる。

ただ、北朝鮮本土の防衛や交代兵力の確保を考慮すると、3万人規模を消耗の激しい最前線へ追加投入する余力は乏しいとの指摘がある。現時点で、ゼレンスキー大統領の主張を裏付ける北朝鮮軍の大規模な移動などは確認されていないという。

一方、チェ・ソニ(崔善姫)北朝鮮外相の最近のモスクワ訪問が、追加派兵説の背景にあるとの見方も出ている。プーチン大統領は7月18日、チェ外相との会談でウクライナ戦争への支援に謝意を示した。

北朝鮮が原子力潜水艦用原子炉や核弾頭小型化などの軍事技術を得るため、支援兵力を増やす可能性も残る。ただ、派遣されても特殊部隊ではなく一般歩兵が中心となり、ロシア本土の防衛や後方警戒に当たる可能性が高いとみられている。

アサン政策研究院のヤン・ウク研究委員は、北朝鮮が相互防衛を派兵の名目としているため、直接の紛争地域へ兵力を送る可能性は小さいと指摘した。そのうえで、長射程砲や短距離ミサイルの運用要員、後方警戒を担う人員を増派する形の取引は成立し得るとの見方を示した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News