高興の干潟=韓国の干潟世界遺産登録推進団提供(c)news1
高興の干潟=韓国の干潟世界遺産登録推進団提供(c)news1

【07月27日 KOREA WAVE】韓国沿岸に広がる「韓国の干潟」が、ユネスコ世界遺産としての範囲を大幅に拡大した。

釜山で開かれた第48回ユネスコ世界遺産委員会の本会議で25日、「韓国の干潟」の区域を広げる案が最終承認された。会議には世界196の条約締約国の代表団や専門家ら約3000人が出席した。

世界遺産委員会は、韓国の干潟について「絶滅危惧種を保全する中核的な生息地として世界遺産の登録基準を満たしている」と評価。東アジア・オーストラリア地域フライウェイを移動する渡り鳥の重要な中継地であり、多様な海洋生態系を支える自然遺産としての価値が高いと説明した。

今回新たに加わったのは、麗水、高興、務安、瑞山の干潟だ。2021年の初登録時に含まれた舒川、高敞、新安、宝城・順天の干潟と合わせ、韓国西岸から南岸を結ぶ生態ネットワークがさらに広がった。

高興の干潟は得粮湾と汝自湾一帯に形成され、ハイガイやタコ、アサリなどの水産資源が豊富だ。周辺のヨシ原や塩性湿地は、多くの渡り鳥に餌場と安定した生息地を提供している。

務安の干潟は2001年、韓国で初めて湿地保護地域に指定された。砂質と泥質の干潟が複合的に分布し、法定保護種や多様な底生生物が生息するほか、絶滅危惧種ホウロクシギの重要な中継地でもある。

瑞山の干潟は加露林湾東部に位置し、天然記念物で絶滅危惧種のゴマフアザラシが韓国内陸部で生息する唯一の地域として知られる。希少な渡り鳥も数多く訪れる。

麗水の干潟は汝自湾に発達した内湾型の干潟で、多様な底生生物が生息する。クロツラヘラサギなど絶滅危惧種の渡り鳥にとって重要な休息地となっている。

ホ・ミン国家遺産庁長は、今回の決定について「絶滅危惧種の渡り鳥の生息地であり、優れた生物多様性を備えた生態系としての価値が認められた結果だ」と述べた。そのうえで、地域社会と協力し、保全と管理を徹底して未来の世代に引き継ぐ考えを示した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News