労働新聞 (c)news1
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【07月27日 KOREA WAVE】北朝鮮が幹部に対し、「私心は下心を生み、下心は変心を生む」と強く警告した。朝鮮人民軍総政治局組織副局長だったパク・ヒチョル氏の大規模な腐敗事件を公開処罰した後、監査の対象を全軍に広げた形跡も確認されており、厳しい綱紀粛正が長期化するとの見方が出ている。

朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は22日、幹部の清廉さを強調する記事を掲載し、「清廉潔白が幹部の生命なら、私心は幹部を裏切りと破滅に追い込む毒薬だ」と主張した。別の記事でも、原則と清廉さを備えていなければ、誰であっても革命隊伍に居場所はないと強調した。

北朝鮮が腐敗を個人の道徳的逸脱ではなく、体制への変心や裏切りと位置付けたのは、幹部全体への警告と軍部統制の強化が狙いとみられる。

キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記は10日、党・政府・軍合同会議を開き、パク・ヒチョル氏らの腐敗行為を公開して処罰した。北朝鮮側の報道によると、パク・ヒチョル氏は約4年間、組織権と人事権を悪用して地位の売買や収賄を重ね、側近を主要ポストに配置したほか、国家資金や物資、住宅を流用した疑いが持たれている。

米政府系放送局の自由アジア放送(RFA)は21日、北朝鮮内部の情報筋の話として、朝鮮労働党組織指導部と規律調査部が5月末から国防省、総参謀部、総政治局をはじめ、各軍団や師団の幹部を監査していると報じた。

監査では党政策の執行状況や職権乱用、腐敗、不正行為などが重点的に調べられているという。総参謀部と総政治局の幹部は、最近5年間の生活を振り返る30枚以上の自己批判書を作成し、監査について幹部同士で意見を交わすことも禁じられたとされる。

こうした中、キム総書記の側近であるチョ・ヨンウォン(趙甬元)党書記が組織業務に復帰したことも注目されている。チョ氏は3月に最高人民会議常任委員長に就任したが、わずか3カ月で党組織書記に戻り、組織指導部を再び担当した。

専門家は、北朝鮮が軍部の腐敗を理由に内部統制を強め、住民の不満を抑えながらキム総書記の唯一指導体制を立て直そうとしていると分析している。今後も見せしめを目的とした処罰が繰り返される可能性があるとの見方も示された。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News