【7月26日 AFP】カザフスタンのカシムジョマルト・トカエフ大統領は25日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領に対し、ウクライナでの紛争を終わらせるべきだと進言した。会談は、シベリアのオムスクで行われた。

テレビ中継されたコメントの中でプーチン氏の隣に座ったトカエフ氏は、「若い人たちが命を落としていることに心を痛めている。これは止めなければならない」と述べた。

プーチン氏が公の場で侵攻の中止を直接進言されることは極めて異例だ。

トカエフ氏は紛争を一旦「凍結」し、「長らく待たれていた平和」へと向かう前にイスタンブールでの協議に戻ることを提案した。

カザフスタンはロシアの同盟国だが、トカエフ氏はウクライナ侵攻を容認したことがない。進言に際し、その根底にある理由も「理解できない」と述べた。

同氏の進言に対しプーチン氏は、後に「詳細」を説明すると応じた。

一方、ロシア政府によるとウクライナは25日、遠隔地を含むロシア各地に対し、300機以上の無人機で攻撃を行った。

首脳会談に先立ち、シベリア・チュメニ州の知事は、ウクライナの攻撃により地元の製油所で火災が発生したと発表した。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はシベリアへの攻撃を認め、また前日に地元当局が5人の死亡を発表した中部キーロフ州の軍事工場を、2日連続で攻撃したと述べた。

攻撃は、ロシア占領下にあるウクライナの地域に対しても実施された。親ロシア派当局は、観光客向けの海辺のキャンプ施設で12人が死亡したほか、複数の集落で3人が死亡したことを明らかにした。

一方のウクライナ政府は、ロシアの攻撃により東部および南部で5人が死亡したと発表。また、トウモロコシを積載した貨物船がロシアの攻撃を受けたことで、乗組員2名が行方不明になっているとした。

国連(UN)は、約4年半に及ぶ戦争で民間人の犠牲者が多発しているとして警告を発している。(c)AFP