【7月26日 AFP】インドで大学入試問題の漏えいや高校生向けのオンライン採点システムにおける不具合など、一連の不祥事に対して怒りを募らせた若者主導の大規模な抗議デモが拡大したことを受け、ダルメンドラ・プラダン教育相が25日に辞任した。

オンラインで立ち上げられた風刺政党「ゴキブリ人民党(CJP)」の旗印の下、先週国内各地で数千人の若者が集まり、教育制度の抜本的見直しとプラダン氏の辞任を要求していた。

プラダン氏は、ヒンドゥー語で記された声明をX(旧ツイッター)に投稿し、「首相宛てに辞表を提出した」と述べ、「過去10日間の出来事を見るにつけ、胸が痛む思いだ。これは私個人の名誉に関わる問題ではない」と続けた。

インド政府は20日と24日にゴキブリ人民党指導部らと2度の協議を行ったが、ゴキブリ人民党側が主張を崩さなかったため、当初はほとんど進展が見られなかった。3度目の協議を前に、プラダン氏は辞任を表明した。

プラダン氏の辞任を受け、ゴキブリ人民党は追加の協議によって自らの主張がすべて受け入れられたとし、ニューデリー中心部にあるデモの拠点ジャンタル・マンタルを中心に行われていた抗議行動を中止すると発表した。

先週、デモ参加者たちがその拠点から議会へと行進を試みた際、警察は催涙ガスや警棒で鎮圧を図っていた。

ゴキブリ人民党創設者のアビジート・ディプケ氏が「われわれはやり遂げた」と叫ぶと、多くのデモ参加者から雷鳴のような歓声と拍手が沸き起こった。

CJPの報道官によると、抗議側のその他の要求には、試験の不正によって影響を受けた人々への補償や、デモ参加者に対する法的告訴の取り下げなどが含まれていたという。

若者主導のこの運動は、失業や若者の機会に関する懸念に加え、ナレンドラ・モディ首相の統治手法がますます権威主義的になっているとの批判も含む形で広がった。

野党指導者ラーフル・ガンディー氏は、抗議者の大義を支持して彼らへの全面的な支援を表明し、プラダン氏の辞任を「極めて大きな一歩」と呼んだ。

ガンディー氏はモディ首相に対し、「謝罪し、学生とインドの将来の世代を尊重する」よう求めた。(c)AFP