【7月26日 AFP】イエメンの親イラン武装組織フーシ派は25日、サウジアラビアの石油施設に対してミサイルとドローンによる大規模な攻撃を行ったと発表した。米国とイランの中東地域の同盟国同士による戦闘が、新たな局面で激化している。

フーシ派の軍報道官ヤヒヤ・サリー氏はビデオ声明で、サウジ国営石油会社サウジアラムコがジザンとヤンブーで運営する拠点を標的にしたと述べ、サウジから攻撃を受けた場合は反撃の規模を拡大すると警告した。

これに先立ち、フーシ派のメディアはジザンへの攻撃により火災が発生したと伝えていた。AFPが確認したSNS上で拡散され動画には、同市内のサウジアラムコ所有の製油所から黒煙が立ち上る様子が映し出されている。

サウジアラビアは攻撃について直接のコメントを出していないが、同国民防衛局はジザンおよびヤンブーに対して警戒警報を発令している。

ギリシャ空軍報道官によると、サウジアラビアに駐留するギリシャ軍が運用する地対空ミサイル部隊が25日午前、ヤンブーを標的にイエメンから発射された弾道ミサイル2発と、その後のドローン1機を撃墜した。

イランの支援を受けるフーシ派は、24日にイエメン国内の拠点を攻撃されたことを受け、米国の同盟国であるサウジが「危険な情勢緊迫化」を招いていると批判していた。

米国とイランそれぞれの同盟国間で再び戦闘が激化したことは、2月末の米国およびイスラエルによるイラン攻撃に続き、中東の紛争に新たな戦線が浮上したことを示している。(c)AFP