キム・チャンミン映画監督を暴行して死亡させた罪で起訴された被告2人=2026年5月4日(c)news1
キム・チャンミン映画監督を暴行して死亡させた罪で起訴された被告2人=2026年5月4日(c)news1

【07月25日 KOREA WAVE】韓国で映画監督のキム・チャンミン氏が暴行を受けて死亡した事件の裁判があり、暴行現場を目撃していた飲食店の従業員が「被告が被害者の頭をサッカーボールのように蹴り上げた」とする捜査段階での供述を法廷で撤回した。被告の「殺意」の有無を巡り、検察側の主張の根拠となっていた主要証人の証言が揺らいだ格好だだ。

議政府(ウィジョンブ)地裁南楊州支部は21日、殺人罪などに問われている30代の被告2人の第3回公判を開き、現場となった飲食店の厨房責任者と店主を証人として尋問した。

厨房責任者は捜査段階で、主犯格の被告がキム監督の頭部を足で蹴り上げた旨を供述し、検察側はこれを殺意の立証骨子としていた。しかしこの日の公判で厨房責任者は「拳で殴り、足で踏みつけたのは覚えているが、蹴り上げたかは記憶にない」と証言。「『サッカーキック』という言葉も自分では使っていない」と述べ、従来の供述を修正した。

一方、続いて出廷した飲食店の店主は「事件後、厨房責任者から『足で蹴っていた』と聞いていた」と証言。また、傍聴席にいた被告の関係者を意識して厨房責任者が萎縮した可能性に触れ、尋問後に待機場所へ戻った厨房責任者が涙を浮かべて「怖くて悔しい」と漏らしていたことを明かした。裁判長が傍聴席にいた被告の知人らに対し、静穏な傍聴を促す一幕もあった。

起訴状などによると、被告2人は2025年10月20日未明、京畿道九里市の飲食店で、発達障害のある息子といたキム監督に暴行を加えて死亡させた罪に問われている。キム監督は脳死判定を受けた後、臓器提供を経て死亡した。次回公判は8月25日に予定されている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News