【7月25日 AFP】米歌手D4vd(本名デビッド・アンソニー・バーク)容疑者(21)により殺害され、遺体を損壊されたとされる少女が、同容疑者と性的関係を持った後に人工妊娠中絶を受けていたことが、24日にロサンゼルスの裁判所で開示されたテキストメッセージにより明らかになった。

D4vd容疑者を起訴するに足る十分な証拠があるかどうかを判断する予備審問の4日目、検察側は、セレステ・リバス・ヘルナンデスさん(14)が死亡する約1年前に2人の間でやり取りされたメッセージ数十件を検証した。

テキストによると、D4vd容疑者はヘルナンデスさんに対し、いつ人工妊娠中絶を受けるのかなどと尋ねた後、「俺の子で間違いないよね?」と確認した。

これに対しヘルナンデスさんは「もちろんデビッドの子だよ」と答えた。

当時、ヘルナンデスさんは13歳だった。

D4vd容疑者は、それから1年余りが経過した2025年4月にヘルナンデスさんを刺殺し、遺体をチェーンソーでバラバラにしたとされる。

検察側は起訴状で、D4vd容疑者はヘルナンデスさんに二人の長期にわたる違法な性的関係を暴露すると脅されたため、自身の歌手としてのキャリアを守るために彼女を殺害したと主張している。

D4vd容疑者は、2022年に楽曲「ロマンティック・ホミサイド」が中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」でバイラルヒットしたことで一躍有名となった。

ヘルナンデスさんのひどく腐敗した遺体は昨年9月、レッカー移動された車置き場でD4vd容疑者名義の車のトランクから発見された。ヘルナンデスさんの15歳の誕生日前日のことだった。

D4vd容疑者は、殺人罪、14歳未満の児童に対する継続的な性的虐待罪、死体損壊罪それぞれ1件について無罪を主張している。有罪となった場合、終身刑または死刑を科される可能性もある。

ロサンゼルス市警のコーリー・ファレル刑事は24日、D4vd容疑者のiPhone(アイフォーン)に同容疑者がヘルナンデスさんと性行為をしている写真が多数保存されていたと証言した。

ヘルナンデスさんの司法解剖を担当したグラント・ホー医師は同日、遺体が「ひどく腐敗していた」ため、発見時に死亡してからどれくらいの時間が経過していたかを正確に特定するのは「極めて困難」だったと述べた。

弁護側は、ヘルナンデスさんが自傷行為に及んだか、もみ合いの最中に死亡した可能性を示唆するような質問をした。

マリリン・ベドナースキー弁護士が「彼女(エルナンデスさん)自身がこれらの傷の原因となった刃物を保持していた可能性を排除できませんよね?」と問いかけると、ホー医師はそれに同意する一方、自殺や自傷行為で通常見られる「ためらい傷」は確認できなかったと付け加えた。

予備審問は27日日に結審する見通しだ。 (c)AFP