【7月25日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)は、スポーツの人権ロビー団体フェアスクエアが国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長に対して提起した、政治的中立性に関する規則違反の疑いについての異議申し立てを棄却した。広報担当が24日、AFPに明かした。

フェアスクエアによる申し立ては、インファンティーノ氏が「ドナルド・トランプ米大統領への政治的支援を表明することで、政治的中立性に関するIOCの規則に繰り返し違反した」と主張している。

IOC広報は、「IOC倫理委員会はフェアスクエアからの申し立てを詳細に分析しました。委員会は、五輪憲章に基づき、各国際競技団体(IF)がそのガバナンスにおいて独立性と自主性を維持していることを確認しました」と述べ、「今回の申し立ては、IOC倫理委員会の管轄外となります」と述べた。

インファンティーノ氏を含む約100人のIOC委員が立てる誓いでは、「商業的および政治的利益から独立して」行動することが求められており、この義務は五輪憲章にも明記されている。

今年2月にIOCは、トランプ氏が招集した「平和評議会」の初回会合にインファンティーノ氏が出席した際、トランプ氏の2度の在任期間(第45代および第47代)を意味する「USA」および「45-47」とあしらわれた赤いキャップを着用していたことをめぐる以前の物議についても退けている。

また、FIFAは昨年12月、トランプ氏に第1回「平和賞」を授与。当時インファンティーノ氏は、世界中の平和と団結を推進するための同氏の「格別で卓越した」行動をたたえたものだと述べていた。

サッカーW杯北中米大会では、レッドカードを受けた米国代表FWフォラリン・バログンに対する出場停止をFIFAが猶予する前に、トランプ氏はインファンティーノ氏に電話をかけたと自慢気に語っていた。(c)AFP