【7月24日 AFP】フィリピンは24日、中国と領有権を争う南シナ海のスカボロー礁付近で、中国海警局がフィリピン政府の船に対して放水銃を発射したと非難した。両国間における衝突は、これで今週3度目。

今回の事案は、フィリピン人漁師への補給活動の最中に発生したもので、同国マニラで開かれていた東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議閉幕のタイミングと重なった。

国際司法裁判所の判決によってその主張には法的根拠がないとされたにもかかわらず、中国政府はスカボロー礁を含む南シナ海の大部分の領有権を主張している。

フィリピン沿岸警備隊は24日、中国船が「無謀な」操縦を行い、フィリピン船「BRPダトゥ・パドゥヒノグ」の7メートル以内にまで接近した上、同船に放水銃を命中させたと発表した。

声明では「BRPダトゥ・パドゥヒノグは衛星通信機能の一時的な喪失に見舞われた」と述べている。

また、「BRPダトゥ・カバイロ」と「BRPケープ・サン・アグスティン」の2隻も放水銃の標的とされたが、命中しなかったと沿岸警備隊は明らかにした。

中国海警局は同日未明、「黄岩島(スカボロー礁の中国名)近海にある中国の管轄水域で、違法行為に従事していた複数のフィリピン船に対し、法的措置に基づく規制を実施した」と述べていた。

南シナ海では今週初めの20日にも、セカンド・トーマス礁で中国海警局の隊員から木の棒で頭部を殴打されたフィリピン兵が緊急搬送される出来事があった。また23日にフィリピンは、同礁で中国海警局が放水銃を使用し、危険な操縦を行ったとして非難していた。(c)AFP