成都動物園、動物たちに夏の暑さ対策
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【8月5日 東方新報】中国・四川省(Sichuan)成都市(Chengdu)では連日、高温警報が発令されている。厳しい暑さから動物たちを守るため、成都動物園(Chengdu Zoo)では氷を設置したり、ミスト設備を導入したり、餌の内容を工夫したりと、さまざまな暑さ対策を講じている。
朝8時になると、重さ40~45キロほどの大きな氷が園内20か所以上の獣舎へ次々と運び込まれる。成都動物園の上級飼育員・施雨潔(Shi Yujie)氏は「毎日およそ110個の大きな氷を運び、獣舎の温度を下げています」と説明する。通常の氷だけでなく、リンゴやピーナッツ、野菜などを凍らせた特製の「フルーツアイス」も用意されている。施氏によると、「ジャイアントパンダは特製アイスを受け取ると、興味深そうに眺めたり、転がしたり、なめたりします。暑さ対策になるだけでなく、採食行動を豊かにする効果もあります」という。
獣舎の環境改善にも力を入れている。パンダ館にはエアコンを完備し、マンドリル館などには通気性や遮熱性、遮光性を備えた遮光ネットを設置。シカ園やターキン館、クマ舎にはミスト設備が導入されている。
施氏は「ミストの運転時間や間隔は獣舎ごとに異なり、天候や動物の種類に応じて調整しています」と話す。現在、シカ園やターキン館、クマ舎では約3分間隔、マンドリル館やリーフモンキー館では約40秒間隔でミストを噴霧している。また、トラやクマ、ゾウなどの獣舎には専用のプールも設けられ、水浴びを楽しめるようになっている。
食事面でも夏仕様の工夫が施されている。夏は動物たちのエネルギー消費が減るため、スイカや旬の果物の割合を増やしている。5月から10月末までは、動物たちは毎日約85キロのスイカを消費し、飼育員がカバやクマ、霊長類などに冷やしたスイカを与えている。
さらに獣医師の指導のもと、熱中症予防のための薬を水に混ぜて飲ませるなど、暑さ対策も行っている。動物園による対策だけでなく、動物たち自身もそれぞれ独自の方法で暑さをしのいでいる。
カバはほぼ一日中水に浸かり、体温を下げると同時に敏感な皮膚の潤いを保っている。ゾウはシャワーの下に立ち、鼻で吸い上げた水を頭や背中にかけるほか、ときには人間のように前脚で目をこする愛らしい姿も見せる。
一方、汗腺を持たないオオカミや鳥類は、口を大きく開けて速い呼吸を繰り返すことで体内の熱を逃がしている。施氏は「動物たちが暑い夏を快適に過ごせるようにすることが、私たちの暑さ対策の最優先課題です」と話す。成都動物園では今後も動物ごとの習性に合わせて暑さ対策を改善し、高温の夏を健康で快適に過ごせる環境づくりを進めていく。(c)東方新報/AFPBB News