【三里河中国経済観察】中国、自動車消費を拡大へ
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【7月28日 CNS】今後、中国では「良い車を買う」だけでなく、「車を上手に使い、楽しむ」ことも重視されるようになる。
6月23日、中国政府は自動車消費を全体として拡大する新たな施策を打ち出した。「自動車アフターマーケット消費の育成・拡大に関する若干の措置に関する通知」を公表し、自動車のカスタマイズ、キャンピングカー、カーキャンプなど6分野を対象に、17項目の具体策を示した。また、自動車流通・消費改革のモデル都市も発表した。
同日、国務院新聞弁公室は記者会見を開き、政策の内容について説明した。政府が打ち出したメッセージは明確だ。自動車消費をさらに拡大するというものである。政府のデータによると、中国の自動車保有台数は現在3億7000万台に達し、新車販売台数は17年連続で世界首位を維持している。
消費面では、自動車関連商品の小売売上高は社会消費品小売総額の約10%を占める。また、投資や輸出では、自動車産業が製造業投資に占める割合、自動車・部品が貨物輸出に占める割合はいずれも約6%となっている。
商務部の盛秋平(Sheng Qiuping)副部長は記者会見で、「自動車は消費市場の注目分野であり、外資投資の重点分野であり、対外貿易の成長分野でもある」と述べた。中国の自動車産業では、消費はすでに「1台の車を販売すること」だけにとどまらない。購入後も、整備、カスタマイズ、中古車取引、レンタルなどさまざまな需要が生まれ、その背後にはさらに大きな消費市場が広がっている。
全国乗用車市場信息聯席会(CPCA)の崔東樹(Cui Dongshu)秘書長は2026年初め、今後5~10年で自動車関連消費市場全体の規模は10兆元(約239兆2860億円)を突破し、中古車、アフターマーケット、新エネルギー車関連サービスが主な成長分野になるとの見方を示した。
盛副部長も、「自動車利用を中心とするアフターマーケットは数兆元規模の産業であり、国際的な調査機関によれば、世界の自動車アフターマーケット市場はすでに1兆ドル(約162兆800億円)を超え、今年はアジア太平洋地域が世界最大の市場になる見通しだ」と述べた。
現在、中国では使用年数7年以上の乗用車が全体の50%を超えており、アフターマーケット市場は今後急速な成長期を迎え、新たな消費拡大分野になるとみられている。今回公表された「若干の措置」は、自動車のカスタマイズ、自動車レース、キャンピングカー、整備、レンタル、クラシックカーなどの分野について、制度や基準の未整備、質の高いサービス不足といった課題に対応する内容となっている。例えば、自動車のカスタマイズについては、市場育成に向けた政策を策定し、改造内容ごとの分類管理や対象項目を明確化するとともに、車検や登録変更に関する制度を整備するとした。
キャンピングカーについては、各地に対し通行管理の見直しやキャンプ場用地の審査手続きの簡素化を支援する方針を示した。整備分野では、新エネルギー車メーカーに対し、修理や部品供給ルートの拡充を求めるとともに、消費者が整備業者を自由に選択したことを理由に、法定保証(三包制度)の適用を拒否してはならないと明記した。また、モデル都市では、それぞれ重点分野が異なる。北京市朝陽区は自動車カスタマイズ、順義区はスマートコネクテッドカーの普及、江蘇省(Jiangsu)揚州市(Yangzhou)はキャンピングカー、福建省(Fujian)福州市(Fuzhou)はモータースポーツや中古車流通などを重点分野とする。
政府は、各都市がそれぞれの強みを生かして特色ある取り組みを進める方針を示している。自動車市場の成長モデルが「車を売る」ことから、「車を取り巻くサービス全体」へと広がる中、中国の自動車消費市場は新たな発展段階を迎えようとしている。(c)CNS-三里河中国経済観察/JCM/AFPBB News