【7月24日 AFP】フィリピンは23日、中国と領有権を争う南シナ海のスカボロー礁付近で、漁師らに支援物資を運んでいたフィリピン船が、中国海警局の船から放水などの危険な行為を受けたと非難した。

フィリピン当局によれば、南シナ海では20日にもセカンド・トーマス礁で中国海警局の隊員がフィリピン兵を木の棒で殴打し、負傷させたばかり。

国連海洋法条約に基づくオランダ・ハーグの仲裁裁判所は、南シナ海での中国の海洋進出をめぐり、中国が主権を主張する独自の境界線「九段線」について「法的根拠がない」と断定している。それにもかかわらず、中国はスカボロー礁を含む南シナ海のほぼ全域の領有権を主張し、南シナ海でフィリピン船としばしば衝突している。

フィリピン沿岸警備隊によると、中国海警船は23日、フィリピンの船「BRPダトゥ・ドゥマンシル」までおよそ50メートルの距離まで接近し、2分間にわたって放水銃を使用した。

その30分後には、別の中国海警船がドゥマンシルの姉妹船「ダトゥ・パイブロン」の前方およそ500メートルの距離を横切る「危険な操縦」を行ったいう。

一方、中国海警局の姜略報道官は、フィリピンの船が「度重なる制止や警告にもかかわらず、中国の黄岩島(スカボロー礁の中国名)の管轄水域に侵入した」と主張。

「中国海警局は法令に基づき、追跡、監視、阻止・制圧などの必要な措置を講じ、フィリピン船を追い払った」と述べた。

フィリピン沿岸警備隊の幹部によると、フィリピン側の船はいずれも被弾せず、同海域にいるフィリピン人漁師への燃料補給任務をそのまま継続した。(c)AFP