ClipartKorea(c)KOREA WAVE
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【07月24日 KOREA WAVE】韓国のKポップ公演で、チケットの予約開始直後に完売し、定価の数倍で転売される事例が相次いでいる。自動購入プログラム「ボット」による大量購入が背景にあるとみられ、予約時に利用者が実在する人間か確認し、ファンに購入機会を確保する仕組みが必要だとの声が強まっている。

韓国警察は2026年3月、マクロプログラムを使ってKポップ公演のチケット3万枚以上を確保し、転売した組織を摘発した。販売規模は約71億ウォン(約7億8000万円)に上ったとされる。

メガ・ニュース(MEGA News)のペク・ポンサム記者の取材によると、IU、イム・ヨンウン、BLACKPINKなど人気歌手の公演が短時間で完売する一方、直後に転売が始まるケースも繰り返されている。ファン同士ではなく、ファンと自動化プログラムがチケットを奪い合う状況になっているとの指摘がある。

セキュリティー企業などの分析によると、2024年に主要なチケット販売サイトで発生した通信の約86.5%が自動化ボットによるものと推定された。すべてが不正購入を目的としたものではないが、プログラムの介入が拡大している実態を示すという。

歌手側も対策を進めている。IU側は不正取引が確認されたチケット44件を取り消し、イム・ヨンウン側も違法取引と判断したチケットを無効にした。歌手チャン・ボムジュンは、本人確認を強化するため非代替性トークン(NFT)を活用した販売を試みた。

チケット販売サイトのYES24チケットとメロンチケットは、画像認証や接続状況の監視、疑わしい予約の取り消し、アカウントの利用制限などを実施している。ただ、ボット側も対策を回避する技術を進化させており、完全な遮断は難しいとされる。

韓国では改正公演法と国民体育振興法の施行により、ボットを使った入場券の不正販売は1年以下の懲役または1000万ウォン(約110万円)以下の罰金の対象となった。人気スポーツの入場券にも同じ基準が適用される。

一方、現在の対策は、不正購入後に取引を確認してチケットを取り消す事後対応が中心だ。このため、予約段階で実在する人間か確認する技術も試されている。

デジタル本人認証プロジェクト「World」が公開した「コンサートキット」は、利用者が実在する人間であることを示す「World ID」をチケット販売に組み合わせる仕組みだ。歌手や公演主催者は、認証を済ませた利用者に一定数のチケットを優先的に割り当てられる。

米サンフランシスコで2026年4月に開かれたアンダーソン・パークのDJピウィ公演では、販売開始直後に10万件を超える自動アクセスがあったが、ボットがチケットを取得した事例はなく、認証を済ませた約1000人が購入したという。

短時間での完売はKポップの人気を示す一方、その時間がファンにとって公正だったかは別の問題だ。転売後の摘発だけでなく、予約時から自動化プログラムを排除し、実際のファンに購入機会を戻す仕組みが求められている。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News