上半期の中国貿易総額、初の25兆元突破
このニュースをシェア
【8月3日 東方新報】2026年上半期、中国の貿易は力強い実績を示した。税関総署が7月14日に発表したデータによると、貨物貿易の輸出入総額は25兆4700億元(約609兆4614億円)に達し、初めて25兆元を突破した。前年同期比16.9%増となり、2022年以来、同期として最高の伸びを記録。中国は世界最大の貨物貿易国としての地位をさらに固めた。世界経済の回復が鈍く、保護主義の高まりや地政学的リスクによる不確実性が続く中、中国の貿易は逆風下でも規模を拡大し、量・質ともに向上した。
今年に入り、中国の輸出は10%を超える伸びを維持し、11四半期連続でプラス成長を続けている。その背景には、幅広い産業を網羅するサプライチェーンを強みに、「中国製造」が世界市場の需要に的確に対応していることがある。
AI産業の急成長を背景に、電子部品やパソコン部品の輸出は二桁成長となり、輸出全体を6.9ポイント押し上げた。AI搭載のヒューマノイドロボットも90以上の国・地域へ輸出されるなど、スマート製品が新たな輸出の柱となっている。
また、世界的な脱炭素化を追い風に、リチウム電池や風力発電設備の輸出は35%超、新エネルギー車(NEV)は68.7%増と大きく伸びた。さらに、中東情勢の影響で世界的に化学製品の供給が逼迫する中、中国の有機化学品やプラスチック原料の輸出も大幅に増加し、国際市場の供給不足を補った。
一方、上半期の特徴として、輸入の伸びが輸出を大きく上回ったことが挙げられる。輸出入の伸び率の差は8.7ポイントとなった。
中国は17年連続で世界第2位の輸入市場を維持しており、世界の輸入に占める割合も約10%まで拡大している。国内景気の回復に伴い、金属鉱石の輸入は22.6%増、電子部品は45.6%増、食用油は19.2%増、水産食品は24.1%増となった。
また、中国は対外開放を進め、現在63か国に対してゼロ関税政策を実施している。各種の国家級開放プラットフォームを活用し、海外の農産品や食品の輸入拡大を進めた結果、150以上の国・地域からの対中輸出が増加した。
貿易相手国の構成も変化している。「一帯一路(Belt and Road)」共同建設国との貿易額は12兆9700億元(約310兆3539億円)に達し、前年同期比14.8%増となり、中国の貿易総額の50%を初めて超えた。このうち周辺国との貿易は20.6%増と高い伸びを示した。
自由貿易協定(FTA)締結国との貿易も28.1%増加し、貿易全体に占める割合は46.5%まで上昇。欧米市場の変動や貿易障壁による影響を効果的に緩和した。米国や欧州連合(EU)との貿易も引き続き堅調だった。上半期の米中貿易総額は2兆元(約47兆8572億円)で、中国の貿易総額の7.9%を占めた。中国とEUの貿易も前年同期比10.2%増加した。
一方、中南米やアフリカなど新興市場との貿易は、それぞれ16.2%増、19.6%増と高い伸びを示し、中国の貿易拡大を支える新たな成長市場となっている。(c)東方新報/AFPBB News