ハンファ・エアロスペースが増設したオーストラリア工場「H-ACE」=(c)NEWSIS
ハンファ・エアロスペースが増設したオーストラリア工場「H-ACE」=(c)NEWSIS

【07月23日 KOREA WAVE】韓国の防衛産業界が世界での受注拡大に合わせ、海外事業戦略を現地化中心へ転換している。

生産拠点や現地法人の設立、供給網の構築を進め、各国の規制や保護貿易の動きに対応するとともに、海外市場での長期的な競争力強化を図っている。

業界によると、ハンファ・エアロスペース、現代ロテム、韓国航空宇宙産業(KAI)、LIGディフェンス&エアロスペースなど韓国の主要防衛企業は最近、欧州、米国、オーストラリア、中東などで生産施設や現地法人、顧客支援拠点を拡大している。

現地生産拠点の構築に最も積極的なのはハンファ・エアロスペースだ。

同社は2024年8月、オーストラリア南東部ビクトリア州ジーロングに、自走砲と装甲車の生産拠点「H-ACE」を完成させた。

韓国の防衛企業が海外に設けた初の生産拠点であり、韓国製兵器の輸出方式が完成品の供給から現地生産へ広がった象徴的な事例と評価されている。

ポーランドでもK9自走砲の部品や弾薬、多連装ロケット「天舞」の誘導弾などを現地生産するための協力体制を構築している。

現代ロテムもポーランドを中心に戦車事業の現地化を本格化させている。

同社はポーランドに供給するK2戦車の追加分を現地仕様の「K2PL」として開発し、現地での組み立て生産に向けた協力を準備している。

ポーランドでの現地生産経験は、今後ルーマニアやスロバキアなど欧州各国の戦車導入事業でも競争力につながるとの見方が出ている。

KAIは海外生産工場よりも、現地法人と顧客支援体制の強化に力を入れている。

KAIは2025年にポーランドで欧州法人を新設し、軽戦闘機FA50など主要製品の運用支援と追加輸出に向けた基盤を整えた。

ポーランド空軍に納入したFA50の後方支援や整備、部品供給を担うほか、欧州各国を対象に新規事業を開拓する役割も担う。

LIGディフェンス&エアロスペースも同年、ドイツ・ミュンヘンに欧州代表事務所を開設するなど、海外拠点の拡充を進めている。

同社はドイツや中東に現地組織を設け、精密誘導兵器、監視偵察、指揮統制・通信、電子戦システムの海外事業を支援している。

特に地対空ミサイル「天弓2」の輸出が中東を中心に拡大し、現地顧客への対応や後方支援の必要性も高まっている。

協力企業との共同進出や現地企業との提携を通じ、供給網を広げる戦略も進めている。

業界関係者は「現地生産や雇用、供給網の構築を通じ、相手国の防衛産業の生態系にどこまで深く参加できるかが、受注競争力を左右する重要な要素になる」と話した。

(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News