【7月22日 AFP】ピート・ヘグセス米国防長官は21日、これまでの対イラン軍事作戦の費用が375億ドル(約6兆1000億円)に上るとの推計を明らかにした。5月中旬時点の約290億ドル(現在のレートで約4兆7000億円)から増加した。

ヘグセス氏は、国防総省向けに約670億ドル(約10兆9000億円)の追加予算を要求する根拠を説明する上院歳出委員会の公聴会で、「本日時点での試算は375億ドルだ」と証言した。

ヘグセス氏と米軍制服組トップのダン・ケイン統合参謀本部議長は議会に対し、9月末までのイラン軍事作戦にかかる費用を賄うため、追加予算は「緊急」かつ「必要」なものだと主張した。

だが、民主党のジーン・シャヒーン上院議員はこの試算に異議を唱え、ヘグセス氏の手元には未消化の予算が750億ドル(約12兆2000億円)残されていると指摘。

「未消化の調整資金の移転権限を求めるのではなく、なぜ米国民が支持していない戦争の費用を米国民に負担させようとするのか?」と追及した。

これに対しヘグセス氏は、未消化の予算はドナルド・トランプ大統領のその他の優先事項、例えば「米国のためのゴールデン・ドーム(ミサイル防衛構想)や極超音速兵器、その他の弾薬投資」に「割り当て済み」だと述べた。

要求された予算に、中東にある米軍基地の再建費用は含まれていない。

中東での戦争に勝利するためのトランプ政権の戦略について詳細を求めた議員らからは、不満の声が上がった。

透明性を求める声は党派を超え、共和党のジョン・ケネディ上院議員は、もし米国がホルムズ海峡から撤退した場合に何が起きるかを尋ねる中で、「具体的な答えとストレートな議論が必要だ」と述べた。

イランがホルムズ海峡の通航を希望する船舶に対して通航料を課すかどうかについて、ヘグセス氏とケイン氏は具体的な答えを示さなかった。(c)AFP