【7月22日 AFP】映画シリーズ「ピンクパンサー」のテーマ曲でテナーサックスを演奏したジャズミュージシャンのプラス・ジョンソンさんが今月15日、94歳で死去した。ロサンゼルスのラジオ局KKJZが報じた。

プロのサックス奏者の息子として生まれたジョンソンさんは、ジャンプ・ブルースやR&Bを専門としていたが、後にライブやスタジオのセッション・ミュージシャンとして高い評価を得た。フランク・シナトラ、ナット・キング・コール、エラ・フィッツジェラルド、バーブラ・ストライサンドなど、数多くの偉大なアーティストのバックで演奏した。

ドジなジャック・クルーゾー警部を演じたピーター・セラーズの伝説的なコメディ映画『ピンクの豹』(1963年)では、作曲家のヘンリー・マンシーニが手掛けたテーマ曲でジョンソンさんが滑らかなメロディーラインを演奏し、ホーンセクションをリードした。ジョンソンさんのために作曲されたというこのテーマ曲はグラミー賞を受賞している。

当時、ジョンソンさんは、ロサンゼルスのセッション・ミュージシャンのグループ「ザ・レッキング・クルー(The Wrecking Crew)」のメンバーとして活動しており、その軽やかなスタイルは、音楽・映画業界から大きな評価を得ていた。

こうしたセッションミュージシャンたちは、その対応力で次々とヒット曲を生み出していった。しかし、2008年のドキュメンタリー番組の中でジョンソンさんは、自身の仕事がクレジットされず、報酬が支払われないことも珍しくなかったと語っていた。また、バンド側の都合で、レコードからセッション・ミュージシャンの名前が消されることもあったという。(c)AFP