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【07月22日 KOREA WAVE】ソウル市内の商業施設で、警備員が労働組合員に「労組ベスト」を脱ぐよう求め、双方が口論となって警察が出動した。施設側は集会が開かれると誤解したと説明する一方、組合員側はベストを理由とした差別だと反発している。

取材を総合すると、ソウル市竜山区の商業施設「アイパークモール竜山店」で15日正午ごろ、警備員が全国民主労働組合総連盟(民主労総)全国建設労組の組合員に、労組ベストを脱ぐよう求めた。

一部の組合員が強く抗議し、警備員との間で口論になったため、警察が現場に出動した。警察関係者は、通報を受けて出動したものの、双方が事件として受理することを望まなかったため、現場で状況を収めたと説明した。

民主労総建設労組は同日午後1時から、竜山駅芝生広場の南側でゼネスト大会を予定していた。ベストを脱ぐよう求められた組合員らは、集会前に食事をするため竜山駅広場周辺に集まっていたという。

アイパークモール側は、集会自体を阻止しようとしたわけではないと説明した。施設関係者は、多くの市民が利用する広場で集会を開こうとしていると誤解し、制止する過程で起きたと話した。

一方、現場にいた組合員は、誰でも自由に利用できる場所で、労組ベストを着ているという理由だけで脱ぐよう求められたことは納得しにくいと反発した。

労組ベストを巡る論争は今回が初めてではない。2025年12月には、ロッテ百貨店蚕室店でも警備員が民主労総金属労組の関係者にベストを脱ぐよう求め、問題となった。

この関係者は、百貨店や国会、裁判所などでも同様の差別を受けていると主張。市民が不快に感じるという理由ではなく、実際には施設の運営主体が不快に思っているのではないかと指摘した。

韓国国家人権委員会はこれまで、労組ベストを理由に入場を制限することは人権侵害に当たると判断している。一方、多くの人が利用する施設では、相互の配慮が必要だとの意見もある。

成均館大学のク・ジョンウ社会学科教授は、韓国では子どもの入場を制限する「ノーキッズゾーン」を支持する人が80%に上るとした上で、社会的な特性を考えれば、特定の場所でベストを脱ぐよう求めることもあり得ると述べた。

その上で、一方的に権利だけを主張するのではなく、双方が配慮を示すべき問題だと指摘した。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News