韓国の配達アプリに常連客が「別れ」と「感謝」…店主「胸が熱くなった」
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【07月22日 KOREA WAVE】韓国の配達アプリで、引っ越しや転勤を控えた常連客が飲食店主に感謝を伝える事例が相次ぎ、話題になっている。無理な要求や悪質な口コミに悩む自営業者にとって、客が残した短い言葉が大きな励ましとなっている。
浦項で中華料理店を営む店主は最近、注文時の要望欄に「会社の異動で昌原へ行くことになりました。これまで浦項でおいしい中華料理をありがとうございました」と書かれているのを見つけた。
店主は「黙って去られれば知ることはできない。最後のあいさつまで残してくれて胸が熱くなった」と話した。直前の客から無理な要求を受けて落ち込んでいたこともあり、文章を読んで涙が浮かんだという。
8年間暮らした地域を離れる客が、ポッサム店に「これまでありがとうございました。今後も繁盛してください」とメッセージを残した例もあった。
店主は、客の家族が飼っていた犬に、散歩で店の前を通るたび肉を与えていた。犬は最近亡くなり、客は店主に会えば泣いてしまいそうだとして、注文欄を通じて感謝を伝えた。配達された料理の領収書には、店主から「どこへ行っても幸せでいてください」と返事が書かれていた。
タコス店でも、引っ越し前の最後の注文に「おかげでこれまで素晴らしい昼食を食べられました」とのメッセージが届いた。店主は「名前も知らないが、これからを心から祝福したい」とSNSに投稿した。
一方、配達アプリでは、たばこの購入や高額メニューの無料提供を求めたり、注文を断った店への報復を示唆したりするなど、過度な要求も相次いでいる。
専門家は、こうした行為の背景に匿名性とゆがんだ優越感があると指摘する。客が口コミ評価の影響力を利用し、弱い立場だと考える自営業者に無理な要求を突きつけるという。
これに対し、見返りを求めず感謝を伝える行為は、受けた親切を周囲へ広げようとする「善意の拡張」と説明される。配達アプリというデジタル空間でも、人と人との尊重や温かな言葉が、店主に再び働く力を与えている。
(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News