【7月21日 AFP】チリ当局は20日、北部のコキンボ州やアタカマ州で先週以降続いている激しい大雨により、これまでに少なくとも10人が死亡、住宅1100戸以上が全半壊したと明らかにした。事態を受け、同国政府は非常事態宣言を発令した。

被害が出ているこれらの北部州は通常乾燥しており、これほどの猛烈な雨に見舞われるのは極めて異例だ。

チリ国家防災対策庁(SENAPRED)のアリシア・セブリアン長官は20日の記者会見で、被害の状況を発表。現時点で17人が負傷、4人が行方不明となっており、住宅への被害も1100戸以上に上っていると説明した。

被災地の状況が深刻化していることを受け、ホセ・アントニオ・カスト大統領は被災地域に非常事態宣言を発令したと記者団に発表。この措置により、政府は軍の派遣、移動の制限、そして支援の迅速な動員が可能となる。

被災地では、河川の増水によって道路が遮断され、集落が孤立している。コキンボ州では泥流や停電によって飲料水の供給にも支障が出ている。

国立気象局はAFPに対し、チリでこれほどの降水が観測されるのは20年ぶりのことだと述べた。(c)AFP