20日、韓国・仁川市西区石南洞のクーパン第32物流センターで消火活動に当たる消防当局(c)news1
20日、韓国・仁川市西区石南洞のクーパン第32物流センターで消火活動に当たる消防当局(c)news1

【07月21日 KOREA WAVE】韓国・仁川市のクーパン物流センターで発生した大規模火災は、発生から約61時間後の20日午後8時ごろ、火勢がほぼ鎮圧された。消防当局は建物内に残る火種の除去と再燃防止を進めている。

仁川消防本部によると、火災は18日午前6時54分ごろ、仁川市西区石南洞にあるクーパン第32物流センターの6階で発生した。従業員ら121人は自力で避難し、民間人にけがはなかった。消防隊員2人が煙を吸い込んだり、脱水症状を訴えたりして治療を受けた。

物流センターは地上8階建てで、延べ床面積は約29万9000平方メートル。生活用品や包装資材などの可燃物が大量に保管されていた。出火場所とみられる6階は、商品を高く積み上げる3段ラック構造で、炎は外壁などを伝って7階まで広がった。

広く複雑な内部構造に加え、高温と濃い煙で消防隊員の進入は難航した。燃えた荷物で棚の一部が崩れ、進入路をふさいだことも消火活動を困難にしたという。

消防当局は対応段階を引き上げ、周辺地域から消防力を集める国家消防動員令を発令した。3日間で高所作業車など約230台と消防、警察関係者ら約800人を投入。消防ヘリから放水したほか、外壁の一部を取り外して消火した。

建物の一部が崩れる恐れがあったため、一時は内部の消防隊員に緊急撤収命令が出された。周辺住民約200人は学校の臨時避難所に避難したが、火勢が収まり倒壊の危険が低下したとして、避難命令は20日午後11時に解除された。

完全鎮火後、消防庁や国立消防研究院、韓国電気安全公社などの合同調査団が、出火原因や延焼経路、スプリンクラーなど消防設備の作動状況を調べる。警察も捜査チームを編成し、過失の有無を確認する方針だ。

クーパンは同センターで処理予定だった注文を首都圏の別の物流センターに振り分けている。配送遅延の規模や影響を受けた顧客数は確認されていない。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News