韓国サムスンバイオ、ペプチド企業買収に2兆7000億ウォン投資
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【07月21日 KOREA WAVE】韓国のサムスンバイオロジクスが、世界的なペプチド医薬品の受託開発・製造企業を2兆7000億ウォンで買収する計画を打ち出した。肥満・糖尿病治療薬の需要拡大を背景に、ペプチド医薬品への関心が高まっている。
業界によると、抗体医薬品を中心としてきた韓国のバイオ業界がペプチド分野に注目する背景には、世界的な肥満・糖尿病治療薬市場の成長がある。
ペプチドは、たんぱく質の基本単位であるアミノ酸が短い鎖状につながった物質で、一般的にアミノ酸が2~50個結合したものを指す。数百個以上のアミノ酸で構成されるたんぱく質より小さく、構造も単純だ。
人の体内ではホルモンとして働くほか、細胞間で信号を伝える役割を担う。特定の細胞の受容体と結合し、食欲や血糖値などを調節する。体内に存在するペプチドの構造を再現したり、機能を強化したりして治療に活用するのがペプチド医薬品だ。
代表例は、肥満・糖尿病治療薬市場をけん引するGLP-1関連薬である。GLP-1は食事後に腸から分泌されるペプチドホルモンで、血糖値に応じてインスリンの分泌を促す。胃の内容物が排出される速度を遅らせ、満腹感を高める作用もある。
ノボノルディスクのセマグルチドやイーライリリーのチルゼパチドも、体内ホルモンの働きを再現するよう設計されたペプチド医薬品だ。天然のホルモンは体内で急速に分解されるため、構造を変えたり脂肪酸を結合させたりして、効果が長く続くようにしている。
ペプチドは、低分子の合成医薬品と抗体医薬品の中間的な性質を持つ。一般的な合成医薬品より大きいが、抗体よりははるかに小さい。標的に選択的に結合して強い効果を示しながら、抗体より組織に浸透しやすい利点がある。
一方、消化酵素で分解されやすく、細胞膜も通過しにくい。飲み薬では胃や腸で分解される可能性が高いため、多くは注射薬として開発される。
製造には、固体の支持体上でアミノ酸を一つずつ結合させる「固相ペプチド合成法」が主に使われる。ただ、結合するアミノ酸が増えるほど、不完全な結合や不純物が生じる可能性が高まる。
合成や精製には大量の有機溶媒が必要で、大量生産のコストや廃棄物処理の負担も大きい。肥満治療薬市場の急成長に伴い、高純度のペプチド原薬を安定して大量生産できる専門CDMOの重要性が増している。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News