【7月25日 CGTN Japanese】2026年度の中国映画興行収入は、7月19日午後の時点で、前売り分を含めて200億元(約4800億円)の大台を上回りました。また、今年の中国映画界では、三つの新たな変化がみられています。

一つ目は、映画作品のジャンルの多様化です。一般市民に人気の商業コメディー作品に加え、農村を舞台に人々の暮らしを丁寧に描いた温かみのあるヒューマンドラマ作品『おばあちゃんへのラブレター( Dear You)』のような、郷土に根ざし、人々の日常を繊細かつ温かく描いた作品も公開されています。さらに、サスペンスやアクション映画なども幅広い観客のニーズに応えており、中国映画の創作の裾野が広がっていることを示しています。 

二つ目の変化は、中国の伝統文化を取り入れた「国風」アニメーションの力強い進展です。伝統文化を題材にしたコンテンツのアレンジが進み、子どもから大人まで楽しめる映画作品のラインナップがいっそう充実しています。特に今年の夏休み映画シーズンには、中国の伝統文化を取り入れた中国産アニメ作品10本以上が相次いで公開され、安定した興行収入を支える重要な存在となっています。 

三つ目は、政策の後押しを受け、映画産業のビジネスモデルが変化していることです。中国各地の大型映画館では、映画関連グッズの販売コーナーやカフェスペース、XR(拡張現実)を活用した没入型体験空間などを新たに設置する動きが広がっています。従来の「映画を上映するだけ」の施設から脱却し、映画鑑賞、旅行、体験、消費といったさまざまなシーンを結びつけることで、映画の価値を館外にも広げ、実体経済の発展にもつながります。 

試算では、2026年の中国映画産業全体の市場規模はすでに3100億元(7兆4400億円)を超えているとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News