【7月21日 AFP】米国務省は21日、南シナ海で前日に起きた中国海警局船によるフィリピン海軍への「危険で攻撃的な行動」を非難した。

米国務省は声明で、「フィリピンの正当な海洋活動に対する中国の憂慮すべき一連の挑発行為は、地域の平和と安定を損なうものであり、紛争を平和的に解決するという中国の繰り返しの約束と直接矛盾している」と述べた。

21日午前、マルコ・ルビオ米国務長官は東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会合に出席するために、フィリピンの首都マニラに到着した。

米関係者は、22~23日に同じくマニラに滞在する中国の王毅外相との会談について公に確認していないものの、ルビオ氏は会談の可能性に含みを持たせている。

両氏は昨年、クアラルンプールで開催されたASEANサミットの合間に会談したほか、2月にもミュンヘンで会談している。

フィリピンメディアの21日の論説に寄稿したルビオ氏は、「東南アジアにおける航行の自由」に対する米政府の関与をアピールすると同時に、同地域における米国の防衛の傘を改めて強調。

「自由は決して保証されているわけではない。もしこれらの海域が、貿易を地政学的な武器として利用する意図を持った強国の支配下に置かれれば、米国とASEAN諸国は、自国の主権、安全保障、そして経済的未来に対する深刻な新たな脅威に直面することになる」と、中国を念頭に置いたとみられるメッセージを発した。

フィリピン軍は20日、南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島アユンギン礁(セカンド・トーマス礁)で、中国海警局がフィリピン人水兵1人を殴打・負傷させたと非難した。

これに対し、中国側は反論し、フィリピン側の状況説明を「事実の完全な歪曲」と指摘している。(c)AFP