フーシ派がサウジの海上封鎖を宣言 米イラン緊迫で原油ルートに打撃も
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【7月21日 AFP】イエメンの反政府勢力フーシ派は20日、サウジアラビアに対する海上封鎖を発表した。これにより、世界最大級の石油輸出国であるサウジアラビアがホルムズ海峡を回避するための選択肢が狭められることになり、米イラン間の紛争がより複雑になる。
イランの支援を受けるフーシ派は、封鎖の詳細については具体的に明らかにしていない。この発表は、イランが米国との「全面戦争」に戻ったと述べ、米国とイランの双方が海峡の制御権をめぐって衝突する中で出された。
サウジアラビア外務省はフーシ派による海上封鎖を非難し、イエメンのアデンに拠点を置く暫定政権への支援を改めて表明した。
サウジアラビアとフーシ派の間では先週、数年ぶりとなる衝突が発生し、期限が過ぎているにもかかわらず、2022年以降も維持されてきた停戦状態を脅かしている。
フーシ派の軍事報道官ヤヒヤ・サレー氏は、「目には目を」の原則に基づき、「犯罪者であるサウジに対する海上通商禁止を直ちに発効する」と宣言した。
フーシ派による海上封鎖が実施されれば、新たに激しさを増した戦闘によってホルムズ海峡の航行が制限される中、サウジの石油輸出のもう一つのルートである紅海のアクセスも絶たれるため、同国の経済はさらなる打撃を受ける可能性がある。
また、日量1000万バレル以上の原油を生産する同国に依存する世界市場への影響も大きくなることが予想される。
キングス・カレッジ・ロンドンで安全保障を専門に研究するアンドレアス・クリーグ氏は、この封鎖が「サウジアラビアに極めて深刻な打撃を与えるだろう」と語り、サウジアラビアの石油の多くがアジア市場に販売されていると指摘。
また、インド洋と紅海を結ぶ要衝バブ・エル・マンデブ海峡が閉鎖されれば、「それらの船舶はアジアに到達するために、わざわざ北上してスエズ運河から地中海、ジブラルタル海峡を抜け、アフリカ大陸を大回りしなければならなくなる」と説明した。(c)AFP