北朝鮮が非武装地帯(DMZ)近くに建設している、多連装ロケット砲の支援施設とみられる建物=自由アジア放送提供(c)news1
北朝鮮が非武装地帯(DMZ)近くに建設している、多連装ロケット砲の支援施設とみられる建物=自由アジア放送提供(c)news1

【07月21日 KOREA WAVE】北朝鮮が非武装地帯(DMZ)近くに、移動式ミサイル発射台や多連装ロケット砲の保管・整備に使うとみられる建物を20棟以上新設したことが、衛星画像の分析で分かった。最も近い建物はソウルから直線距離で約50キロに位置する。

米政府系放送局の自由アジア放送(RFA)が、2023~2024年に開城市南部と漢江以北を撮影した衛星画像を分析したところ、北朝鮮軍基地の各所に長さ約52メートルの建物21棟が建設されていた。

建物は細長く天井が高い構造で、両側には車両が出入りできる道路が設けられている。事務室などとみられる施設もつながっているという。

自由アジア放送は、こうした構造から、移動式発射台や多連装ロケット砲の保管・整備施設である可能性が高いと分析した。発射台車両を並べて収容し、整備するのに適した形状だという。ただ、衛星画像では移動式発射台や多連装ロケット砲そのものは確認されなかった。

米国の民間衛星画像分析家ジェイコブ・ボーグル氏は、北朝鮮が多連装ロケット砲の関連施設を目立たない形で拡充してきたと指摘した。今回の建物はDMZ周辺の整備事業の一部に過ぎない可能性もあるが、これまで確認した中でも特に脅威の大きい施設だと評価した。

米戦略国際問題研究所のジョセフ・バミューデス上級研究員も、進入路の形状などから、多連装ロケット砲用施設である可能性が高いと分析した。建物内には、4両単位で編成される部隊と支援車両を十分に収容できるという。

米ランド研究所のブルース・ベネット博士は、施設がDMZに近いことから、多連装ロケット砲か移動式発射台に関連している可能性が最も高いと説明した。

キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記は2026年2月、600ミリ超大型多連装ロケット砲を搭載できる新型移動式発射車両を公開した。北朝鮮は2026年に入り、前方地域へ弾道ミサイルや新型多連装ロケット砲を大規模に配備する構想を繰り返し示している。

韓国軍合同参謀本部は報道内容について確認できないとした上で、前方地域における北朝鮮軍の動向を継続して監視していると説明した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News