ボストン・ダイナミクスの人型ロボット「アトラス」(c)NEWSIS
ボストン・ダイナミクスの人型ロボット「アトラス」(c)NEWSIS

【07月21日 KOREA WAVE】韓国・現代自動車グループ傘下のボストン・ダイナミクスが、ロボットの活用範囲を産業現場からサービス業、一般家庭へ段階的に広げる構想を示した。現代自動車の工場への投入を足掛かりに、家庭用ロボット市場への進出を目指す。

同社のアマンダ・マクマスター暫定最高経営責任者(CEO)は最近、米メディアとのインタビューで、ロボット工学と人工知能(AI)の進展により、従来は自動化できなかった作業も可能になったと説明した。

人型ロボット「アトラス」については、まず現代自動車の自動車製造現場で活用すると表明。2028年に米ジョージア州の現代自動車グループ・メタプラント・アメリカへ投入する計画を改めて示した。

マクマスター氏は、その後はサービス産業へ進出し、最終的に一般家庭へ普及する可能性があるとの見通しを示した。

ロボット業界では、家庭用人型ロボットを最終的な目標とする動きが広がっている。高い精度や動作制御が必要で技術的な難易度は高いが、産業用を上回る潜在需要が見込まれているためだ。

市場調査会社フォーチュン・ビジネス・インサイツは、世界の家庭用ロボット市場が2034年に1071億ドル(約16兆1000億円)規模へ成長すると予測している。

現代自動車グループは、成熟期に入った完成車事業に続く新たな成長分野として、ロボット事業を重視している。

ボストン・ダイナミクスは現在、四足歩行ロボット「スポット」の活用範囲を広げている。2028年ごろに予定するアトラスの量産や株式上場を前に、事業の収益性を示す狙いとみられる。

同社は最近、コカ・コーラの工場でスポットを活用する計画を公開したほか、商品を利用者へ届ける最終区間の配送に投入する構想も進めている。防衛産業の展示会にも参加し、軍用警備市場への進出を視野に入れているとの見方が出ている。

現代自動車グループは、ソフトバンクが保有するボストン・ダイナミクス株を取得し、事実上の完全子会社とする計画も示している。事業の実行力を高める狙いだ。

業界関係者は、産業用ロボットの導入実績を積み上げた上で家庭用へ事業領域を広げる試みだとし、市場拡大はロボット産業の成長に欠かせない課題だと述べた。

(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News