19日午前、韓国・慶尚北道安東市一直面貴弥里で、集中豪雨により浸水し、周辺が泥に覆われた山火事被災者向けの仮設住宅(c)news1
19日午前、韓国・慶尚北道安東市一直面貴弥里で、集中豪雨により浸水し、周辺が泥に覆われた山火事被災者向けの仮設住宅(c)news1

【07月20日 KOREA WAVE】2025年3月の山火事で自宅を失った韓国・慶尚北道安東市の住民が、今度は豪雨による浸水被害に見舞われた。被災者向けの仮設住宅5棟が浸水し、うち1棟は基礎部分から外れて約30メートル流された。住民8人が救助され、人的被害は確認されていない。

安東市一直面貴弥里の仮設住宅団地では19日午前、前夜の豪雨で流れ込んだ泥や土砂が一帯を覆っていた。住民は室内の泥水をくみ出し、ぬれたベッドや家財道具を外へ運び出していた。

貴弥里には山火事で家を失った住民のため、仮設住宅19棟が2カ所に分かれて設置されている。このうち10棟がある団地に土砂と雨水が一気に流れ込んだ。

安東市によると、5棟が浸水し、1棟が約30メートル流された。団地を囲む塀も崩れ、周辺道路の一部が流失した。近くの川の水位が急上昇し、土砂が流れ込んだことが被害につながったとみられる。

消防は同日未明、車両など6台と16人を投入し、仮設住宅にいた住民8人を救助した。

住民の一人は「夜中に避難するよう連絡を受けて外へ出ると、あっという間に家が浮かんで流された。山火事の次は水害に遭った」と肩を落とした。

被災者は山火事後、約1年4カ月にわたり仮設住宅で暮らしてきた。自宅を再建するまでの住まいだったが、今回の浸水で再び生活の場や家財を失うことになった。

現場では住民とボランティアが泥を取り除き、ぬれた布団や衣類を乾かした。周辺の一般住宅でも塀が崩れ、駐車中の車が浸水する被害が出た。

安東市は重機を投入し、流失した道路の応急復旧や仮設住宅団地の土砂撤去を進めた。追加の雨に備えて排水路を確保し、被災者の一時的な住居や生活支援策も検討している。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News