イタリア・ミラノの「10 コルソ コモ」に入るジェントルモンスター店舗(c)NEWSIS
イタリア・ミラノの「10 コルソ コモ」に入るジェントルモンスター店舗(c)NEWSIS

【07月20日 KOREA WAVE】韓国を代表するグローバルファッションアイウェアブランドに成長したジェントルモンスターが、海外の実店舗拡大に力を入れている。

中国や日本などアジア市場を基盤に、北米や欧州へ進出地域を広げて成長を続けている一方、積極的な投資を収益性と持続可能な成長につなげられるかが課題とされる。

業界によると、ジェントルモンスターを運営するアイアイコンバインドは現在、世界で86店舗を運営している。このうち海外店舗は約50店で、全体の半数を超える。海外法人が売り上げ全体の約40%を占めるなど、事業の軸もグローバル市場へ移りつつある。

同社は2026年中に海外店舗を約60店まで増やし、その後3~5年にわたり、米国、カナダ、欧州のほか、韓国、日本、中国、台湾など主要市場で出店を拡大する計画だ。スマートグラスなど次世代アイウェア市場の成長に合わせ、消費者との接点となる実店舗も増やす戦略だ。

ジェントルモンスターの海外進出は、2016年に米ニューヨーク・ソーホーに開設した旗艦店をきっかけに本格化した。2018年には英ロンドンに欧州初の旗艦店を開き、2025年にはフランス・パリとイタリア・ミラノに進出。世界4大ファッション都市すべてに拠点を構えた。

パリのマレ地区にある旗艦店では、動く大型オブジェなどブランド独自の空間演出を取り入れ、開業当初は1日約1000人が訪れるなど現地でも注目を集めた。ミラノではセレクトショップ「10 コルソ コモ」に出店し、欧州ファッション市場での存在感を高めている。

韓国内でもソンスやトサンの旗艦店をはじめ、百貨店や免税店を中心に36店舗を運営している。外国人観光客の需要が高い地域を中心に、追加出店も検討している。

ジェントルモンスターの強みは商品だけでなく、店舗自体を展示空間のように構成する小売り戦略にあると評価されている。都市ごとの特徴を反映した空間デザインと大型インスタレーションを組み合わせ、「体験を消費するブランド」というイメージを築き、世界の消費者を引きつけてきた。

積極的な海外投資を背景に、アイアイコンバインドの2025年の売上高は7891億ウォンに達した。一方、営業利益は1770億ウォンで、2024年の約2339億ウォンから減少した。業界では、北米や欧州を攻略するための旗艦店出店や海外組織の拡充に伴う投資費用が反映されたとみている。

業界では、ジェントルモンスターが規模拡大を超え、投資成果を収益性につなげる段階に入ったとの見方が出ている。北米と欧州市場で安定した売り上げ基盤を築き、スマートグラスなどの新規事業を軌道に乗せられるかが、今後の成長を左右する重要な要素となりそうだ。

ジェントルモンスターの関係者は「商品だけでなく、空間とコンテンツを通じて新たな刺激と体験を提供するブランドとして定着している。2026年下半期も世界で実店舗を拡大し、差別化したブランド体験を広げていく」と話した。

(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News