平安北道東倉里の西海衛星発射場にあるエンジン試験台付近で、植物が枯れている様子=NKニュース(c)news1
平安北道東倉里の西海衛星発射場にあるエンジン試験台付近で、植物が枯れている様子=NKニュース(c)news1

【07月20日 KOREA WAVE】北朝鮮が約2カ月ぶりに、平安北道東倉里の西海衛星発射場でロケットエンジンの燃焼試験を再開したとみられる動きが確認された。軍事偵察衛星や長距離ミサイルの開発に向け、推進力を点検した可能性がある。

北朝鮮専門メディア「NKニュース」によると、北朝鮮は6月30日から7月15日までの間、西海衛星発射場の垂直エンジン試験台で燃焼試験を実施したとみられる。

商業衛星会社プラネット・ラブズが撮影した衛星画像では、垂直試験台の火炎噴出口の向かい側で植物が黒く枯れている様子が確認された。ロケットエンジンを長時間燃焼させた際の高熱による典型的な現象だという。

試験は5月12~14日以来、約2カ月ぶり。NKニュースは、6月末以降に少なくとも2回実施されたと推定している。同施設は主に液体燃料エンジンの地上燃焼試験に使われ、衛星運搬ロケットや長距離核ミサイル用の推進力を点検する目的とみられる。

発射台の向かい側では、北朝鮮が2025年9月に着工した要人向け観覧施設とみられる建物も完成に近づいている。キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記が発射を視察するための施設との見方が出ている。

こうした動きから、新型軍事偵察衛星の発射が迫っている可能性が指摘されている。ただ、最初の発射時期は依然として不透明だという。

キム総書記は2026年2月の朝鮮労働党第9回大会で、性能を高めた偵察衛星の開発を軍当局に指示するなど、衛星開発を加速させている。

北朝鮮は2021年1月の第8回党大会で、軍事偵察衛星の開発を初めて公表した。2023年11月には2回の失敗を経て衛星1基の軌道投入に成功したが、2024年5月の追加発射は失敗し、その後は発射を一時中断している。

現在はロシアの支援を受け、発射体の燃料システムなどを開発していると推定されている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News