ロシアのプーチン大統領と北朝鮮のチェ・ソニ(崔善姫)外相=労働新聞(c)news1
ロシアのプーチン大統領と北朝鮮のチェ・ソニ(崔善姫)外相=労働新聞(c)news1

【07月20日 KOREA WAVE】北朝鮮のチェ・ソニ(崔善姫)外相が、フィリピンで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)などに出席せず、ロシアを訪問した。北朝鮮が日本や韓国、米国、中国も参加する多国間外交より、ロシアとの関係強化を優先したとの見方が出ている。

朝鮮労働党機関紙「労働新聞」などによると、チェ外相はラブロフ露外相の招待を受け、18日にモスクワを訪れた。

ARFは、域内の多国間協議体のうち北朝鮮が参加する唯一の枠組みだ。北朝鮮外相の出席は2018年、リ・ヨンホ(李容浩)外相(当時)が参加したのが最後となっている。その後、北朝鮮は韓国や米国との対話を中断し、ロシア、中国との連携を重視してきた。

2018年に米朝首脳会談が開かれたシンガポールのバラクリシュナン外相が2026年5月に北朝鮮を訪れ、チェ外相をARFに招待したことから、北朝鮮が多国間外交に復帰し、韓国や米国との接点を広げるとの観測も出ていた。

しかし、北朝鮮は2026年もARFなどASEAN関連会議への参加を見送るとみられる。韓国政府も、北朝鮮側が出席に向けて動いているとの情報は把握していないという。

北朝鮮は2025年にもARFを欠席し、会議終了直後にラブロフ外相を平壌へ招いて両国の緊密な関係を強調した。ロシアもARF参加国であることから、共同声明に北朝鮮の非核化を巡り、北朝鮮側に有利な表現を盛り込むための事前調整が進む可能性も指摘されている。

チェ外相のロシア訪問は、北朝鮮と中国が2026年6月の首脳会談や友好協力相互援助条約締結65周年に合わせ、高官の相互訪問を続けた後に実現した。北朝鮮が引き続きロシア、中国との関係強化を優先しているとのメッセージとも受け止められている。

チェ外相は滞在中、軍事協力を中心とする両国の協力方針を再確認し、友好関係を強調するとみられる。プーチン大統領と面会し、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記のロシア訪問や首脳会談について協議する可能性もある。

専門家は、北朝鮮が中国とロシアの双方との外交関係を活用し、韓国、米国、日本に対抗する枠組みを構築しようとしていると分析している。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News