ベトナムのトー・ラム共産党書記長と会談する北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記=労働新聞(c)news1
ベトナムのトー・ラム共産党書記長と会談する北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記=労働新聞(c)news1

【07月20日 KOREA WAVE】北朝鮮が「グローバルサウス」を新たな外交の軸と位置付け、ベトナムやラオスなど東南アジア諸国との関係を強化しているとの分析が示された。西側諸国の制裁下で中国、ロシアとの協力を深める一方、東南アジアとの対面外交を増やし、国際的な孤立の緩和を図っているとみられる。

韓国統一研究院が18日に発表した報告書によると、新型コロナウイルスの世界的流行が終息した2023年9月以降、北朝鮮によるグローバルサウス諸国との対面外交は51件確認された。

地域別ではアジアが23件で45%を占めた。中でもベトナムが10件、ラオスが6件で、両国との外交は全体の31%、アジア諸国との外交の70%に達した。

北朝鮮は東南アジア10カ国のうち7カ国に在外公館を置き、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)にも参加している。

報告書は、北朝鮮の対ASEAN外交について、過去の非同盟外交路線の延長線上にあると分析した。東南アジア諸国が持つ非同盟・中立外交の伝統を利用し、国内向けには反帝国主義と自主路線の正当性を主張し、国外では国家イメージの改善と実利の確保を狙っているという。

北朝鮮は2024年、キム・ソンナム(金成男)党国際部長のベトナム、ラオス歴訪を契機に高官交流を再開し、首脳外交へ発展させた。2025年にはインドネシア外相が12年ぶりに平壌を訪れ、ARFへの参加拡大を支援する考えを示した。

ベトナムとは農業、医療、航空、国防など幅広い分野で協力し、国連やARFでも相互支持を進めている。ラオスとも首脳会談や外相会談、党間交流を拡大している。

報告書は、北朝鮮が今後も中国、ロシアとの協力に加え、ベトナムやラオスを中心とするグローバルサウス外交を並行して進めると予測した。

また、韓国政府に対しては、北朝鮮外交における東南アジアの重要性を再評価し、ASEAN地域フォーラムを南北協力の議題を探る多国間協議の場として活用するよう提言した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News