ソウルの培材高校前(c)MONEYTODAY
ソウルの培材高校前(c)MONEYTODAY

【07月20日 KOREA WAVE】ソウルの培材高校前に、同校野球部を批判、または擁護する花輪が122基も届けられていたことが分かった。祝い事や弔意を示すための花輪が、政治的対立をあおる手段として使われているとして懸念が広がっている。

培材高校野球部は6月29日、第81回青龍旗全国高校野球大会の1回戦で光州第一高校と対戦した際、相手側に向けて「スターバックスに行こう」との内容を含む応援歌を歌い、光州事件をやゆしたとの批判を受けた。

騒動は政治陣営間の対立へ発展し、校門前には花輪が相次いで届けられた。

「歴史を忘れた培材高校」「ごみを育てる教育をやめろ」など、強い非難文句が書かれた弔花が置かれると、保守系関係者による対抗の花輪も登場した。

野党「国民の力」のイ・ジンスク議員も5日、「スターバックスが光州事件と何の関係があるのか」と書かれた花輪を送った。

韓国で花輪が政治的意思を示す手段として本格的に使われ始めたのは2020年とされる。当時、政府と対立していたユン・ソンニョル(尹錫悦)検察総長(のちに大統領)を応援する花輪が最高検察庁前に並んだ。

その後、支持や抗議のメッセージを記した花輪は、政治的対立が起きた現場に繰り返し登場するようになった。需要が増え、「デモ用花輪」を別の商品として販売する業者も現れた。

問題は、注文者が送った文言がほぼそのまま制作される点だ。過激で侮辱的な表現も、制限を受けず街頭に掲げられる。

花輪業者の関係者は「注文者から送られた文言をそのままコピーしてリボンに貼る。業者側で内容を制限したり修正したりはしない」と説明した。

国民大学社会学科のチェ・ハンソプ教授は「整理されていない表現は、対象者だけでなく花輪の前を通る多くの人々にも傷を与える可能性がある」と指摘した。

設置後の管理や回収責任も明確ではない。

別の業者関係者は「配送して設置した後は、回収まで責任を負わない。注文者には、その場所に設置できるか必ず確認するよう案内している」と述べた。

培材高校前の花輪も一時放置された後、通行の妨げになるとの苦情が相次ぎ、江東区が道路法上の不法占用物として撤去した。

回収した花輪は原則として所有者へ通知し、引き取りまで保管しなければならない。ただ、設置済みの花輪だけでは注文者や所有者を確認するのが難しい。

江東区の関係者は「回収時には配送や設置を担当した業者もすでに立ち去っており、所有者への通知は現実的に難しい。通常は約1カ月保管し、引き取りがなければ処分する」と説明した。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News