「夫を亡くし40年、爪に火をともすように貯めた老後資金」72歳女性を狙った非道な詐欺…韓国・間一髪で救った通報とバッグから響いた“呼び出し音”
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【07月19日 KOREA WAVE】72歳の高齢女性が生涯かけて節約を重ねて蓄えた3000万ウォン(約330万円)が特殊詐欺(ボイスフィッシング)によって奪われそうになる事件があったが、信用組合の職員と警察官の素早い機転によって、間一髪で被害を免れた。
韓国・大邱達西(テグ・タルソ)警察署によると、女性は10日、行政福祉センターの職員を装う人物から「息子があなたの身分証を再発行したか」という不審な電話を受けた。女性が否定すると、今度は警察庁の捜査官を名乗る人物に電話が代わり、「身分証が悪用されて口座の金が全額引き出される恐れがある。今すぐ現金をすべて引き出し、自宅で保管しなさい」と指示された。
女性は若くして夫を失い、40年以上にわたって1人で子どもたちを育ててきた。「これ以上、子どもたちに金銭的な負担をかけたくない」と長年爪に火をともすようにして貯めてきた老後資金だった。焦った女性はすぐに近くの信用組合に駆け込み、全額を現金で引き出そうとした。
しかし、終始不安そうに周囲を気にする女性の様子を不審に思った窓口の職員が、特殊詐欺を疑ってすぐさま警察に通報。急行した4人の警察官が女性に話しかけたが、説得は困難を極めた。女性はだまされていることに気づいておらず、現金の使い道について「地方にある実家の店借人に返す保証金だ」と説明。家族の連絡先を聞かれても「携帯電話を家に忘れてきた」と嘘をつき、そのまま現金の入ったバッグを持って店を出ようとした。
その瞬間、女性のバッグの中で携帯電話の呼び出し音が鳴った。女性が電話を取り出し、相手に「今、銀行を出たところだ」と話す声を警察官が聞き逃さなかった。警察官は特殊詐欺だと確信し、直ちに電話を切らせて粘り強く説得。女性はそこでようやく自分が詐欺に遭っていたことに気づき、涙を流しながら安堵し、3000万ウォンを無事に口座へ戻した。
警察は「周囲に暮らす高齢者に関心を持ち、不審な引き出しや様子を見かけた際は、速やかに通報してほしい」と呼びかけている。
(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News