崩落事故の悪夢を防げ…ソウル・聖水大橋に貼られた「折れた背骨」レントゲン写真の警告
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ソウルの聖水大橋南端の進入路(ランプ)で約9センチの道路の段差が見つかり市民の不安が広がるなか、世界的な公益広告の専門家が「折れた背骨のレントゲン画像」を使ったゲリラキャンペーンを展開し、道路下の地盤に対する精密調査を求めて話題を呼んでいる。
聖水大橋は1994年、走行中の橋桁が突然崩落し32人が死亡する大惨事が発生した歴史を持つ。
MBNなどの報道によると、公益広告の奇才として知られるイ・ジェソク広告研究所のイ・ジェソク代表は最近、段差が生じた進入路のコンクリート擁壁(擁壁の継ぎ目)に、折れてずれた背骨のレントゲン画像を貼り付けるパフォーマンスを実施。目に見えない地盤内部の異常を「骨折」に例え、目先の補修にとどまる行政の対応に警鐘を鳴らした。
イ代表は、当該区間が土を盛って擁壁を設置した場所であり、1997年の再開通から約30年が経過している点を指摘。内部の排水設備の老朽化や土砂流出の有無を点検する必要があると訴えた。
さらに、近年の集中豪雨や軟弱な漢江(ハンガン)周辺の地盤に加え、首都圏広域急行鉄道(GTX)-A路線の漢江地下トンネル工事、東部幹線道路の地下化工事なども地盤の安定性に影響を与えかねないと分析。「アスファルトを上から塗り重ねて段差を均すだけの応急処置では、道路下の空洞(陥没)を防げない。地中レーダー(GPR)探査やボーリング調査などの精密診断を実施し、結果を市民に全面公開すべきだ」と主張した。
これに対しソウル市側は、当該の段差は過去の精密安全診断でも確認されており、継続的にモニタリングしてきたと釈明。2016年以降は数値に変化がなく、追加の沈下も発生していないため「構造上の安全性に問題はない」との見解を示している。
しかし、車で通過する際の衝撃に対する市民からの通報が相次いだことを受け、ソウル市は該当区間の全面的な再調査を決定した。
オ・セフン(呉世勲)ソウル市長も10日に現場を直接訪問し、段差の原因や安全性の検証結果について報告を受けた。オ市長は「現時点で安全性に差し迫った問題はないと判断されたが、市民の懸念を重く受け止め、第三者の専門家による追加の検証と精密検査を実施する。その結果に基づき、根本的な補強工事を進める」と明らかにしている。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News