【7月27日 東方新報】幅広の衝撃吸収サドル、スマートフォンホルダー、銀イオン抗菌ハンドル、水筒ホルダーに加え、紫やピンク、黄色など鮮やかなカラーリング。最近、中国各地ではシェアサイクルが機能やデザインを一新し、「乗り心地が良すぎて買いたくなる」とSNSでも話題を集めている。

近年は生活水準の向上や自転車専用レーンなどの整備が進み、自転車は通勤・通学だけでなく、運動やレジャー、ファッション、交流を楽しむライフスタイルの一部へと変化している。今年3月以降、美団(Meituan)、哈囉出行(Hellobike)、滴滴青桔(DiDi Bike)などの主要サービスは大規模な車両更新を進め、シェアサイクルは「ラストワンマイル」の移動手段から、新たな都市文化を支える存在へと進化している。

現在、中国全体のシェアサイクル利用回数は1日平均1億2000万回に達する。新型車両には衝撃吸収機能やスマートフォンホルダーなどが搭載され、「快適」「軽くこげる」と好評で、新型車両を探して利用する人も増えている。利用シーンも通勤だけでなく、街歩きやサイクリング、フィットネスへと広がり、週末にシェアサイクルで街を巡ることが新たなレジャーとして定着しつつある。

デザイン面でも工夫が進む。今年4月には杭州市(Hangzhou)・西湖で、美団、哈囉出行、滴滴青桔が共同で花をテーマにした限定車両を投入し、前かごやハンドルを色鮮やかな装飾で彩った。また、上海市や広東省(Guangdong)珠海市(Zhuhai)ではIPとのコラボ車両も登場。大学記念モデルやブランドとのコラボ車両、キャラクターデザインの限定車なども人気を集めており、シェアサイクルは「乗る」だけでなく、「体験し、写真を撮って共有する」存在へと変わりつつある。

一方で、品質向上にはコストも伴う。今年6月には主要3社が北京市で料金体系を見直し、長距離利用は割安になった一方、短距離利用の料金は上昇した。上海市では79分の利用で30元(約715円)かかったケースが話題となるなど、価格改定への関心も高まっている。

業界によると、シェアサイクル1台の製造コストは700~1100元(約1万6694〜2万6234円)、年間の運営コストは400元(約9539円)以上に上る。専門家は、品質向上とサービス維持には一定の価格改定が避けられない一方、利用者に分かりやすく料金を提示し、各地域が補助制度などを活用して環境に優しい移動手段を支えることも重要だと指摘している。(c)東方新報/AFPBB News