韓国サムスンとアップル、「手首AI」で激突…スマートウォッチが健康異常を判断
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【07月17日 KOREA WAVE】韓国サムスン電子と米アップルによる2026年下半期のスマートウォッチ競争が、人工知能(AI)を活用した健康管理機能を軸に一段と激しくなりそうだ。これまでデザインやバッテリー、運動記録が主な競争分野だったが、端末上で健康データをどれだけ速く、安全に分析できるかが新たな焦点になっている。
市場調査会社カウンターポイントリサーチによると、2026年1~3月期の世界の「エッジAI」対応スマートウォッチ出荷台数は前年同期比70%増えた。スマートウォッチ市場全体に占める割合も、2025年1~3月期の15%から25%に拡大した。2026年通年では32%を超えると予測されている。
エッジAIスマートウォッチは、ニューラルエンジンやニューラル・プロセッシング・ユニットを使い、スマートフォンやクラウドサーバーを介さず、端末内で機械学習の演算を処理する。心拍数や睡眠パターン、体温、血中酸素などのデータを外部へ送らずに分析できるため、応答速度と個人情報保護の面で強みがある。転倒や不整脈、睡眠時無呼吸症候群、高血圧などの兆候をリアルタイムで捉えられる点も市場拡大を後押ししている。
現時点ではアップルが市場を主導する。2026年1~3月期のエッジAI対応スマートウォッチ出荷量の約90%を占めた。最新のアップルウォッチでは、高血圧通知や睡眠スコア、運動データに基づく個別支援機能「ワークアウトバディ」などを前面に打ち出している。
サムスン電子も巻き返しを図る。7月22日に英ロンドンで新製品発表会「ギャラクシー・アンパック」を開き、次世代のギャラクシー端末を公開する。新型スマートフォンだけでなく、ウェアラブル端末も「ギャラクシーAI」の生態系に組み込み、個人に合わせた健康管理を強化する戦略とみられる。
次世代ギャラクシーウォッチには、睡眠中の心拍数、心拍変動、呼吸数、皮膚温度、血中酸素飽和度の五つを分析する「生体兆候」、心血管の状態を日々の点数で示す「心臓健康スコア」、運動強度や回復時間を提案する「日次有酸素負荷」、体力水準を分析する「身体体力指数」、周囲の騒音やイヤホン音量から聴力を守る機能などが加わる。
半導体競争も重要になる。クアルコムは専用のニューラル・プロセッシング・ユニットを搭載した「スナップドラゴン・ウェア・エリート」を発表し、端末内AI処理や個別提案、自然な音声対話、複数センサーを組み合わせた状況認識に対応すると説明した。アップル中心の市場で、アンドロイドとWear OS陣営の追撃を加速させる可能性がある。
業界では、スマートウォッチがスマートフォンの補助機器を超え、利用者の日常データを継続的に集めるAIサービスの中核になるとの見方が出ている。一方、健康機能の高度化に伴い、各国の医療機器認証や規制、個人情報保護、誤った判断が出た場合の責任なども課題となる。
2026年下半期の競争は、画面やバッテリー性能ではなく、健康の異常をどれだけ正確に捉え、信頼できる助言を示せるかが勝負を分ける見通しだ。
(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News