【7月17日 AFP】サッカーW杯(ワールドカップ)北中米大会の準決勝でイングランド代表に勝利したアルゼンチン代表の選手たちが、試合後に「フォークランド諸島はアルゼンチンのもの」とスペイン語で記された横断幕を掲げたことを受け、16日に英国のビジネス・貿易相ピーター・カイル氏が国際サッカー連盟(FIFA)に調査を求めた。

カイル氏は、ピッチ上での政治的シンボルを禁止する、FIFA規則への「ひどい違反行為」だと非難。キア・スターマー英首相もこの呼びかけを支持している。

15日に米ジョージア州アトランタで行われた試合後の横断幕の騒動についてカイル氏は、「徹底的に」調査するようFIFAに促した。

同氏はBBCテレビに対し、「政治はサッカーと切り離される必要がある。実際、W杯はその中心的な原則の一つとして、政治をサッカーから切り離すことを掲げている」と述べ、「これは今やFIFAの問題だ。私たちはFIFAがこの件に関する調査を行うことを期待している」と言い添えた。

FIFAはまだこの件についてコメントしていない。

首相官邸の報道官は、「W杯は私たちのものにはならなかったかもしれないが、フォークランド諸島は間違いなく私たちのものだ」と述べた。

一方でアルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領は、このパフォーマンスについて「完全に妥当であり合法的だ」と評した。

ミレイ氏はラジオ局「エル・オブセルバドル」に対し、「それはすべてのアルゼンチン人の中に存在する感情だ」と述べた。

それでもミレイ氏は、政治とスポーツを混同することには反対し、「サッカーの試合はサッカーの試合だ」と付け加えた。

アルゼンチンは1982年、南大西洋にある英国海外領土の同諸島に侵攻。しかし、当時のマーガレット・サッチャー首相が海軍機動部隊を派遣し、短期決戦の末に英国が奪還していた。(c)AFP