韓国野党「国民の力」のイ・ジンスク議員が、培材高校前に応援の花輪を贈ったとSNSで明らかにした(c)news1
韓国野党「国民の力」のイ・ジンスク議員が、培材高校前に応援の花輪を贈ったとSNSで明らかにした(c)news1

【07月17日 KOREA WAVE】ソウルの培材高校野球部が光州へ謝罪に向かう前日、学校前に花輪が置かれた。保守系野党「国民の力」のイ・ジンスク議員が贈ったもので、「スターバックスと5・18に何の関係があるのか」「培材高校の生徒たちと共にいます」と書かれていた。

生徒たちが自らの過ちを認め、謝罪に向かおうとしている時、イ・ジンスク氏は「君たちは悪くない」と受け取れる花輪を掲げた。

もちろん、処分の重さは検討に値する。3年生選手に対する6カ月の出場停止は、今年残された全国大会への出場機会を失うことを意味する。大学進学やプロ入りにも影響しかねず、チーム全体への一律処分が適切だったかは議論の余地がある。

しかし、「処分が重すぎる」という主張と、「処分されるような行為ではなかった」という主張は異なる。前者は過ちを認めたうえで責任の重さを問うものだが、後者は過ちそのものを消し去る。

同じ「国民の力」のキム・ジェソプ議員は、培材高校の選手が5・18を侮辱した行為を「低劣だ」と明言したうえで、処分の重さを問題視した。与党「共に民主党」のイ・ジョンホン議員も、6カ月の出場停止は過酷になり得るとしながら、歴史を忘れたのなら反省すべきだと述べた。

一方、イ・ジンスク氏は「スターバックスと5・18に何の関係があるのか」と繰り返し、選手たちの言動に問題があったとは一度も認めなかった。

その問いへの答えは、生徒たち自身が示した。選手たちは経緯書に「歴史的背景を知らずに掛け声を発した」と記し、過ちを認めた。野球部主将は光州を訪れ、「不適切な発言と行動で深く傷つけた光州第一高校の選手、保護者、光州市民に心から謝罪する」と頭を下げた。

イ・ジンスク氏は花輪を贈った理由について、自身が放送通信委員長を自動免職される前、市民から多くの激励の花輪を受け取った経験を挙げ、「恐怖を感じているかもしれない培材高校の生徒に力を与えたかった」と説明した。さらに生徒たちを「自由民主主義を守る未来世代」と持ち上げた。

しかし、生徒たちが向かったのは自由民主主義を守る場ではなく、自らの過ちを認めて謝罪する場だった。花輪が励ましたのは生徒たちというより、かつて市民の花輪に囲まれたイ・ジンスク氏自身だったように映る。

イ・ジンスク氏は2023年、SNSに投稿された5・18民主化運動をおとしめるコメントに「いいね」を押していた。その内容は5・18を「光州事態」と呼び、市民を暴徒扱いし、チョン・ドゥファン(全斗煥)元大統領を犠牲者とするものだった。翌年の人事聴聞会で問題視されると、「いつから『いいね』連座制ができたのか」と反論した。

光州で生徒たちに掛けられた言葉は、イ・ジンスク氏のものとは違った。光州第一高校の校長は、うつむく生徒たちに「顔を上げ、胸を張ってください。皆さんの未来はまだ終わっていません」と語り掛けた。5・18民主有功者遺族会などの関連団体も「5・18精神の本質は、退けることではなく、包み込む(受け入れる)ことにある」として寛大な対応を求めた。

生徒たちは過ちを認め、光州は謝罪を受け入れた。最後まで「過ちはなかった」と主張したのはイ・ジンスク氏だけだった。過ちを否定すれば、反省する機会も、許されて立ち直る機会も失われる。生徒たちに本当に必要だったのは、花輪に書かれた政治的な言葉ではなく、光州が示した包容だった。【news1 パク・ギヒョン記者】

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