「今も虐待通報におびえる毎日」ソウル小学校教員の死から3年…形だけの法改正に教員5000人が怒りの一斉蜂起へ
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【07月16日 KOREA WAVE】ソウル市内の瑞二(ソイ)小学校に勤務していた女性教員が亡くなってから3年となるのを前に、韓国の主要教員団体は、教員の権利(教権)保護に向けた法制度の再整備を求めて一斉に行動を起こしている。当時の事件をきっかけに「教権保護5法」が整備されたものの、現場の教員からは「正当な教育活動であっても依然として児童虐待で通報される不安が消えない」との声が上がっており、実効性のある法改正を強く訴えている。
韓国教員団体総連合会など主要3団体は、情緒的虐待の成立要件の明確化や、教育活動における免責規定の新設を盛り込んだ児童福祉法などの改正を求め、共同で記者会見を開く。17日には、全国の教員約5000人がソウルの政府庁舎近くに集まり、法改正を求める大規模な集会を計画している。
この問題は、2023年7月18日、ソウル市瑞草(ソチョ)区の瑞二小学校で、保護者からの悪質な苦情に苦しんでいた若手教員が校内で死亡しているのが見つかったことに端を発する。事件は教権侵害として深刻な社会問題となり、国会は直ちに教育関連法の改正を進めた。
しかし、現場の受け止めは冷ややかだ。全国教職員労働組合のヒョン・ギョンヒ報道担当者は「『正当な指導は虐待と見なさない』とする法律ができたが、現場の苦痛は今も続いている。虐待通報への不安から教員を解放するため、指導を巡る問題は虐待関連法ではなく、教育関連法で扱うべきだ」と指摘。また、別の教員組合関係者も、国会が一時的な関心を示すだけでなく、関係委員会が連携して児童虐待処罰法などの根幹に踏み込んだ改正を進めるよう求めている。
一方、性平等家族省や法務省、教育省などの関係省庁の動きは限定的だ。教育省は今回の3年忌において、独自に追悼空間を設ける予定はないとしている。韓国のチェ・ギョジン(崔教振)教育相は13日、SNS上で「先生の殉職から3年を前に、教育の本質を改めて振り返る契機にしてほしい」と投稿するにとどめた。ソウル市教育庁は、瑞二小の教員だけでなく、学校現場で労災により亡くなった他の教職員も含めた形での追悼行事の運営方法を検討している。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News