ES細胞「論文捏造」元ソウル大教授、韓国「最高科学技術人賞」受賞を22年を経て取り消し
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【07月16日 KOREA WAVE】胚性幹細胞(ES細胞)作製に関する捏造論文で世界的な物議を醸したソウル大学の元教授、ファン・ウソク(黄禹錫)氏の「大韓民国最高科学技術人賞」の受賞が、2004年の受賞から22年を経て取り消された。
韓国行政安全省によると、ファン元教授の受賞取り消しに関する大統領の裁可が14日に下り、同日付で効力が発生した。政府は2020年にも一度取り消し処分を出していたが、裁判所が「手続き上の不備」を理由に処分を取り消したため、今回は本人の意見を聴取するなどの法的手続きを慎重に補った上で改めて処分を下した。
科学技術情報通信省が今年3月に行政安全省へ受賞取り消しを要請し、検討を経て大統領の承認を得た。行政安全省は今後60日以内にこの決定を官報に掲載する予定。
「大韓民国最高科学技術人賞」は、韓国の科学技術の発展に多大な貢献をした研究者に贈られる最高権威の大統領賞。ファン元教授はヒト胚性幹細胞(ES細胞)研究の画期的な成果を認められ、2004年に同賞と賞金3億ウォン(約3300万円)を受け取った。
しかしその後、幹細胞論文の捏造が発覚。2006年にソウル大学を罷免され、同年に「第1号最高科学者」の地位や科学技術勲章なども相次いで剥奪された。一方で、最高科学技術人賞については取り消しに関する法的規定が不十分だったことから、対応が大幅に遅れていた。
政府は2020年にようやく受賞取り消しを決議したものの、ファン元教授側が「違法な処分だ」として行政訴訟を提起。一審、二審、そして2023年4月の最高裁にいたるまで、司法は「政府が処分前に事前通知や意見提出の機会を与えなかった」という手続き上の違法性を認め、政府側の敗訴が確定していた。今回の再処分は、これら司法の指摘を全てクリアした上での「22年越しの決着」となった。
(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News