【7月16日 AFP】アルゼンチンのパブロ・キルノ外相は15日、サッカーW杯北中米大会準決勝で同国代表がイングランド代表に勝利した後、フォークランド諸島近海における英国軍艦艇の航行をめぐり政府が正式な抗議を申し立てたことを明らかにした。

キルノ氏はX(旧ツイッター)に、英国の哨戒艦艇「HMSメドウェイ」がアルゼンチン領海を「事前の協議なく不法に」通過したことに対し、適切な通告がなかったと主張して「最も強い拒絶」を表明したと投稿した。

キルノ氏によると、フォークランド諸島を拠点とする「HMSメドウェイ」が2国間協定に違反したとして、13日付の外交抗議公電がブエノスアイレスの駐アルゼンチン・英国大使館に提出されたという。

声明でキルノ氏は、「外交において、仕事とは(サッカーの)ゴールのように大声で叫ぶものではない。しかし、私たちは同じ信念、すなわちアルゼンチン人であることの誇りと、わが国の国益を常に守り抜くという強い意志に突き動かされている」と述べました。

この投稿に先立ち、アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領は地元ラジオ局「ラジオ・ミトレ」に対し、W杯での勝利はあくまで「サッカーの試合」にすぎないと語っていた。

ミレイ氏は、W杯決勝進出という代表チームの「栄光に満ちた一歩」を祝福した上で、「われわれは外交面で多大な進展を遂げている。国連(UN)を動かし、英国をわれわれとの対話のテーブルにつかせることに成功したのだ。しかし、スコアと(外交を)混同してはならない。これはサッカーの試合だ」と述べた。

激闘の末に2-1で勝利したイングランド戦の後、アルゼンチン代表の選手たちは「フォークランド諸島はアルゼンチンのもの」とスペイン語で記された横断幕を掲げて勝利を祝った。(c)AFP